【感想・ネタバレ】鈍色幻視行 下のレビュー

あらすじ

撮影中の事故により三たび映像化が頓挫した“呪われた”小説『夜果つるところ』と、その著者・飯合梓の謎を追う小説家の蕗谷梢は、関係者が集められたクルーズ旅行に夫・雅春とともに参加。映像化企画に関わった映画監督、女優、プロデューサー、編集者、そして熱狂的なファンである漫画家姉妹ら一人ひとりに海上の閉ざされた空間で個別インタビューを行い、過去の事故や事件、謎に包まれた作者・飯合梓についての証言を集める。その結果、複雑な過去や人間関係は明らかになるものの、事実はどんどん曖昧になり、やがて物語は単なる謎解きを超えていく。「これはえらいものを読んでしまった。」(鴻巣友季子氏)。恩田陸の新たなる代表作!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ゆらゆらと過去と現在を行ったり来たり、「真実」を探りながら自分の「心」と向き合う…長期休暇の旅の最中、非日常空間で読むミステリーとして推したい上下巻の長編小説。世界観にどっぷり浸りました。

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2026年08月30日

Posted by ブクログ

「真実があるのは虚構の中だけだ」名言!
全てが投影される一冊。一人称になり当事者としてストーリーの中に入る感覚。どんな旅をしてたか?その先の航路は?ミステリー?ヒューマンドラマ?映画や舞台を見る感覚でどうぞ!

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2026年08月27日

Posted by ブクログ

恩田陸作品が好きなので迷わず購入。
船の中という密室で繰り広げられる会話劇。楽しく読めました。

曰く付きの小説『夜果つるところ』。作者、飯合梓の正体とか、そこまで考える?というぐらいの考察が次々出てくる、出てくる。いやぁ、作家さんの底無しの想像力、凄まじいわ。結局何だったんだろうというモヤモヤした終わり方も恩田作品だから全然あり。

読み終えた時、旅に出て帰ってきたような余韻が残りました。船旅に出ることがあったら(あるのか?)この本を連れて行きたくなると思います。

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2026年08月18日

Posted by ブクログ

ミステリーを想像していて、それとは違いました。
けど、読後感は良かったです。
最終章に出てくるフレーズは、そこだけ切り取っても人生、生活、日常を送るうえで何かを感じるんじゃないかと思いました。
ストーリー内のテーマの物語を読むかどうか…読んだら、またこっちを読み返すことになりそうです。。。
読むなら間をあまり空けないほうが良いけど、他も読みたいし悩みます。

恩田陸さんの作品は、あまり読んできてないけども…梢さんは"恩田陸"の中の人の一部が投影されてるのではないかな?と考えられて面白いです。

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2026年08月03日

Posted by ブクログ

すごく面白かった。恩田陸さんの本は独特な世界観で物語の中の空気感も好きです。上下巻と分かれてる少し長めのお話でしたが、スッと物語の中に入っていけたのであっという間に読めました。
下巻のみんなそれぞれのインタビュー形式の場面では読者の前にそれぞれの人物がいて語ってくれているみたいでした。

自分の中で気になった文章書きます。

P11
【肉体関係を持とうが持つまいが、他人は他人である。むしろ、他人でない人間と肉体関係を持つのはまずい。肉体関係は、あくまでも「他人」と持つべきもの。なのに、なぜ関係を持ったとたんに「他人ではない」ということになるのか】

P156
【世の中には、全く言葉の噛み合わない、何を言っても根本的に話の通じない、どうしようもなく「違う」タイプの人間がいる。家族だからって、必ず理解しあえるとか、共通点があるとは限らない。】

P205
【真実があるのは、虚構の中だけだ。もっと正確に言えば、虚構のなかには、真実に触れられる瞬間がある】

P228
【結局、人は自分が読みたいようにしか読まない。逆にいうと、自分の知識と経験の範囲内でしか読めない。だから、皆が同じテキストを読んでいても、必ずしも同じものを読んでいるわけじゃない。】

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2026年07月31日

Posted by ブクログ

いろんな意味で『恩田陸』作品だった。物語をめぐる物語。
とりとめのない会話とか、飛びまくるやりとりとか。
閉鎖的な場所での息が詰まるような生活とか。
そして、例によって終わりはモヤモヤする。
私はそんな恩田陸が好きだからいいけど。
古い映画や俳優さんが見え隠れするのも通常運転。
恩田作品が好きならば、お勧め。

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2026年07月06日

Posted by ブクログ

上下巻の下巻。

1対1の対談が続いていくところは、
恩田陸作品でしか味わえないモノが
満ち満ちていて、満足感。

ただ、最後の最後、
主人公が全体の締めとなる行動をとることになるのだけれど、
作品世界での締めにはなっているけれど、
読者目線だとそれまでに知っていることの総括にしかなっていないような気がして、
もう一押し、何か主人公の主人公たるが見られたらよりよかったのにな、という感覚が残った。

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2026年08月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

船上という“密室”で、呪われた映画について話をする、そんな魅力的な設定。そこに恩田陸の会話術がかけ合わされて、上巻はなかなか面白かった。ただ、全体として、ホラーでもないしミステリでもないから分かっちゃいたけど解決編があるわけでもなく、登場人物たちを面白く眺める、という小説。それが分かってれば面白いんだけど、やはり何か答えを求めてしまう。あと詩的な描写が多くて分かりづらい部分も多々あった。

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2026年07月13日

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