【感想・ネタバレ】あなたの知らない「世界の新常識」(インターナショナル新書)のレビュー

あらすじ

「力こそ正義」の国際秩序、激化する気候変動、人間を疎外する科学技術。予測不能な時代を生き抜くため、私たちは従来の常識を捨て、現代に通用する「新常識」を手に入れる必要がある。思想界の奇才ジジェク、ノーベル経済学賞のスティグリッツをはじめ、「白人人口の縮小」を分析した人口学者カウフマン、「西洋人だけがもつ奇妙な心理」に着目した人類学者ヘンリックなど、巨視的な研究を続ける学者8人のインタビューを通し、現代社会システムの本質に迫り、未来への道を探る。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

感情タグはまだありません

Posted by ブクログ

各界の知識人が考える新常識を横断的に見るというテーマですが、気候変動・核開発・AIや遺伝子工学の発展等のリスクに議論は結局収斂されますね。
脱資本主義、ポストトランプ体制、テクノロジーと人間がいかに共存するか、これらの論点は常に我々もアップデートしなければならないと再認識しました。

0
2026年05月20日

Posted by ブクログ

これからの価値の変革について日本のメディアではほとんど取り上げられていない
過去しかみていないコメンテーターと称する人々にとっては理解の及ばない事柄
何が大きく変わるのか、変わろうとしているのか、これからの社会に飛び出す若者にとって必読

0
2026年05月02日

Posted by ブクログ

定期的に読みたくなる種類の新書。最新状況の確認というか、自分の認識のアップデートとしてのルーティンみたいなもの。世界の知性と言われ、リーダーたちのメンターとしても一目置かれている方々。哲学、経済学、人口学、物理学などの各分野から、社会や政治、技術がどうなっているかを解説してくれている。共通しているのは、「現代」が将来から見たときに、分岐点だったと言われる時代ではないかということ。民主主義、資本主義、宗教などの変化や、AIの台頭などで、過去100年より驚異的なスピードで格差が広がっているということ。もう一つは、フラット化しつつあるにもかかわらず多くの国々が独自の価値観をより重視し、配慮なく振る舞う傾向が強まっていること。ある点では手を握るが、別の点では激しく対立する、などが表面化している。日本の外交は、良くも悪くも曖昧戦略と言われるが、このようなご時世、案外これは生存戦略としては効いてくるのかもしれない。

0
2026年04月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

難しいテーマは丸々1冊だと読み切れないけど、インタビュー形式で読みやすい。
人口動態が変わっていわゆる白人中心・優位な時代が終わりつつあり、多極化やトランプ政権など国際政治の状況も様変わりで、価値観や政治が不安定化している、という現状分析が多かったかと。世界がどこにどう向かうのか、帯の「「常識」の時代は終わった。「力が正義」の時代が始まる」は暗澹とするけど、ある程度ニューノーマルとして現実を認識する必要はあるのだろうな。

興味深かったのは、ジョセフ・ヘンリック(人類学者)のパート。
・WEIRD(西洋の、教育水準の高い、工業化された、裕福な、民主主義の)な特性(個人主義、他人への信頼、傾向性主義、分析的思考)は世界的には少数派。
・日本人や韓国人は欧米化著しいかと思いきや、相手との関係性によって態度を変える。
・宗教の中でも西方教会がいとこ婚を禁じたことで、氏族社会が解体。親族ベース制度から一夫一婦制の核家族→人が移動しやすくなったり、血縁以外の共同体が生まれたりして、ヨーロッパの発展・産業革命の基礎となった。
・「子ども時代に引っ越しを繰り返した若者は、友人と初対面の相手をあまり分け隔てしなくなるという」←個人的に思い当たる。

量子コンピュータ(ミチオ・カク)の話は異色、そして難しい…
水が基礎インフラ(ジェレミー・リフキン)、これ最近よく聞くな。

0
2026年05月25日

「ビジネス・経済」ランキング