あらすじ
この家に入った者は、茨に絡めとられて死ぬ。
夏休みが始まり、雪乃とできるだけ長く一緒にいようと目論む蒼衣。だが、〈泡禍〉解決のために遠方の街に赴いた雪乃と颯姫が戻ってこない。異常現象により外界と隔絶された真喜多家の邸に閉じ込められているのだった。
死んだ姉と同じ名前を付けられた真喜多莉緒。何度死んでも異形となって生き返る母親。単身で救出に向かった蒼衣が邸内で目撃する真喜多家の悲劇と、事の真相は――。
『ほうかごがかり』の世界を予見した『マリシャス・テイル』を書き下ろし収録。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
いつも以上に満身創痍な話。
「いばら姫」だからやむなしだが、脱出できない家の中で不死の異形と対峙は、最初から難易度が高い。
治めるには蒼衣くんの「目醒めのアリス」しか手段がないのに、発動条件である「理解」に至るまでが長い長い。
仲間側にも犠牲が出るし、むかつくあいつが再登場するし、読んでいるこちらのストレスも半端なかった。
何より、不死の怪異の見立てが何故「いばら姫」だったのか、なかなか思い至らくてストレスという。
ゆえに、謎が解けた時の解放感は凄くよかったのだが、犠牲になった家族のことを思うと気が重い。
泡禍は常人を常人のまま狂わせてもしまうらしい。
不死の異形が相手の最中、不死、いや蘇りに関してさらっと大きなネタバレも来て、最後の最後まで驚かされた6巻だった。
安心して読めるのは、神狩屋さんと蒼衣くんの解釈談義くらいかも。
あのパート、毎回楽しみなのです。