あらすじ
【全巻カバー描き下ろし!WJ連載時のカラーページを再現し、既刊JC37巻を物語の節目ごとに巻を区切り直した全25巻の新装彩録版!※配信済みの『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』から一部加筆、修正しております。ストーリーに変更はございません。】【ページ数が多いビッグボリューム版!】アバンの使徒の必死の抵抗も虚しく、竜(ドラゴン)の紋章で惹かれ合うバランとダイが再会! 満身創痍のポップは、記憶喪失のダイをバランに渡すまいと、決死の特攻を試みる! ポップの壮絶な姿を目の当たりにしたダイに奇蹟が起こる!!
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Posted by ブクログ
新装彩録版8巻。バラン編決着と外伝・勇者アバン収録。竜魔人。ポップのメガンテ。記憶復活。親子激突。バラン撃退。ポップ蘇生。ハドラー奇襲失敗。アバンの書。
メガンテにバランを撃退するきっかけとなった不意打ち呪文。そして、竜の血による蘇生復活と、ポップが主役以上の活躍をする8巻。もちろん、最後の一撃を決めるのは勇者であるダイなのですが、それまでの経緯を考えると、竜騎衆への特攻から
ポップの功績は大きすぎる。
もちろん、バランを倒したのはダイが言うように、これまでの経験が積み重なった結果。ダイの力と、アバンの技と、ヒュンケルの魔剣と、ポップとの思い出の結晶。そして、クロコダインがバランの力を削っていたから、と言うことも言っておきたい。ダイは記憶ないし、現場を見てないので知らないけども、あのギガブレイク連発があればこそ、最終盤でライデインによるギガブレイクになってしまったわけで。ドルオーラに耐えたのもでかいけど。タンウとしてのクロコダインが輝いた瞬間です。レオナのベホマもね。
パーティー全員の力を振り絞って撃退したバラン。束の間の休息かと思いきや、ハドラーが奇襲敢行。
強さだけが先行して、どんどん心の中が薄っぺらくなってゆくハドラー。多分、ここが一番小物でしょうね。奇襲も失敗、自分の強みであった極大呪文もマトリフの存在で、優位性がなくなります。この後の外伝の頃の方が、魔王という怖さ強さが全面に出ていて、好ましい。あとがなくなったハドラーの逆襲は、もう少し後。
しかし、ここでポップは退場する予定だったという話をどこかで聞いたけど、真偽はちょっと確認できないけど、蘇生復活させて大正解です。自分は今後の展開を知っているという側面もあるけども、冒険の最初から共に旅をしてきた仲間で、誰よりも精神面での成長が著しいポップ。一番読者視点に近いのは、ポップだと思います。
『ペルソナ』の順平や花村、竜司のようなポジション。
人が抱えている弱い部分をさらけ出す立ち回りもするために、ヘイトを買うことも多いのだけど、それを踏まえての成長物語が、心を打ちます。
ここで退場していたら、その為だけの存在になってしまったような気がする。そうじゃないよね。
ハドラー率いた魔王軍との戦いはここで終わり、新たな展開へ。
ここから、もっとポップがかっこよくなってゆくんだ。もちろんダイも。