あらすじ
正式に蒼の学園に入学した心葉(ことは)とLuna。念願の学園生活を謳歌する心葉に、早速学園イベントが。それは三大学園が集い、あらゆる分野で競う『天空競技祭」』!
恋兎チーム5人で代表戦に挑むことになった心葉たち。迎え撃つのは、フルクトゥス最大規模の資本を持つ学園・Corportions。
だが、祭りの水面下では、あまりに強すぎる存在として、恋兎(こいと)ひかりを抹殺する計画が進められていて……。
さらに、心葉にも銃痕の発現が。銃を通して、己の在り方と向き合う心葉は……。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
正直つなぎ回かつ三大学園と恋兎先輩掘り下げ回って感じで、1巻ほどの完成度は無かったのに面白くてスルスル読めてしまった。 主人公は恋兎先輩かなーこれは、心葉に関しては魔王やエリフ会長との関係性や痛々しい銃痕の能力開示で伏線ばら撒かれてる感じ、楽しそうにワイワイしてるの見ると良かったねぇってなる。 最初から最後まで恋兎先輩づくしの回、普通の女子でありたい最強って在り方が残酷なバトル系世界観だと本当に異質で凄く良い。ラストの銃痕の能力開示シーンのケイトリンとのやり取りが本当に噛み合ってないし、噛み合ってないことが分かってて悲しそうなの凄く良い。 ラストの女たらし心葉のシーン好き。
う~ん、面白いんだけど、ヴィジュアルの判らないキャラがかなり多いからなのか、設定は裏で細かくあるんだろうけど理解が小難しいからなのか、なかなか読書速度を上げられない作品でした。
アニメ化されたらきっと観る事になるのだろうが…。
第3巻が既に刊行されているので、取敢えずそこまでは読んでみようかと考えてますが、果して感想がどう変わるのか…。
本作の主人公、言万心葉だった筈ですが、恋兎ひかりの圧倒感にそれ以前の内容を塗りつぶされてしまったような…、結末を知り全てのキャラのヴィジュアルが判明した上で改めて読んでみたいが
Posted by ブクログ
言万心葉は晴れて蒼の学園に転校生として入学し、気のいい友達もできた。そんな中三大学園の交流会である『天空競技祭』が開催される。心葉たち恋兎班は蒼の学園代表として他学園と模擬戦を行う。しかし恋兎先輩に対しての暗殺計画がある様で・・・とにかく物語の展開が早くちょっと流し読みみたいになってしまった感が否めないが、最後の戦いは圧巻で今回も充分楽しめた。出来ればもう一度読み直したいくらい。Lunaさんがどうなったのか気になってたけど、最後になんでもなかった感じだったから一安心。次巻もすぐ出るから楽しみに待つ。
Posted by ブクログ
第1巻でメインヒロインと結ばれ、これ以上無いヒロインが出来上がってしまうとその後の物語で主人公が他の女の子とお近付きになる展開は微妙に難しかったりするのだけど、Lunaは心葉の唯一無二だし結構重いタイプでありながらこの巻ではあまり出しゃばっていないね
というより、彼女は心葉が学園生活を心の底から楽しみたいと願っていると知っているから、自分の存在によって彼の学園ライフが崩れる事を望んでいないというか
そもそも、1巻が終末に近づく世界と心葉が向き合い、掛け替えのない相棒と出会うまでの物語だとすれば、続く2巻は学校生活に彼が馴染む物語だったと言えるのかな
だからか心葉はクラスに配されてすぐに友人が出来るし、反発が有った委員長とも和解のきっかけが生まれる
それは転校先での生活と考えるとチョロいものかもしれないけど、これまでの人生が辛く苦しいものだった彼にとってはこれくらいの方がバランスが取れていると思えるね
また、それとは別方面で彼の人間関係も進展してる。というかエリフが驚きの告白をしてみせたというか⋯⋯
彼女は超常的な学園の生徒会長に相応しい威厳と覚悟を持ちながら、1巻では心葉に初心な乙女の側面を見せた。それはギャップのある表情だったけど、それを深堀りする情報が明かされるとは思わなかったよ⋯
この作品って底知れない人物がそこかしこに跋扈しているけれど、彼女もその例に漏れないタイプだったようで
この巻におけるメインイベント『天空競技祭』は名称の通り、天上人に拠る規格外のイベントに思えたね。まあ、心葉達以外が何をしていたかがあまり描かれなかったのがちょい物足りなかったけども⋯
ただ、その分だけ恋兎チームの活躍は素晴らしいまでに描かれていたけど
一対一によるCorporationsとの決闘は迫力あるものばかり。メフも小柴も頑張ったし、ウーは超常者の在り方とは何なのかを示してみせた
対峙したCorporationsの能力者も魅力的な人物ばかり
それだけに人々を魅了する力とは別種の能力を発現させた心葉の変容にどのような反応が正しいか判らない⋯
1巻終盤で結実した心葉とLunaのコンボ技は正しく少年漫画的な熱さが有った。これぞ、独りでは満足に戦えない同士が互いを補う事で生み出す最高の在り方に思えた
けれど、心葉の銃痕はあまりにおぞましい。これを主人公の在り方と言って良いのかすら迷う
そりゃコピー能力者なら古今東西居るけども、自分という存在を喪失させてまで相手に成り変わるなんて尋常じゃない。そんな在り方を認めて良い筈がない
でも、それが主人公であるならば私達読者は否が応でもそれと向き合っていかなければいけないわけだ⋯
そしてもう一つの異常さを見せつけたのが恋兎だね
彼女は1巻時点で誰よりも秀でた強さと形容されていたし、その実力の片鱗は描かれていた。ただ、他に魔王なる存在が居た為に恋兎を異常な存在とまでは思わなかった
けれど、ケイトリンが必死の策を以て用意した舞台をたった独りで切り抜けてしまうなんて本当に予想外でしたよ⋯。本人的にもキツそうだったから途中で誰かの助けが入るものかと⋯
でも、彼女は勝ってしまった。必死の舞台を特にこれといった信念も無しに生き残ってしまった
彼女が最後に示した異常性。能力使用状態でRANK1なら、全てを解放した恋兎は終末が近づく世界にとって敵となるのか味方となるのか⋯
気になるのは各実力者達が抱く渇望か⋯
終盤に判り易く示されたアメリアを始めとし、本作において他より秀でた実力を持つ者達はその渇望も狂ったように飛び抜けている
ウーも恋兎もエリフも気安く触れたら地獄を見てしまいそうな想いをその身に抱いている
だとしたら、化け物になるかもしれない渇望を抱き、魔王に魅せられ魔王を魅了する心葉はこれからどのような終末を世界に示す事になるのだろうね⋯
そして、その時に彼の傍らにLunaは居るのか、誰よりも強い恋兎はどうするのか
物語が何処へ向かっているのか気になってくる2巻でしたよ