あらすじ
海に取り囲まれた薩摩国に完全包囲網!
ブラック・プリンス率いる黒騎士団と
ローマに覇を唱えんとするパルミラ軍により
薩摩国が完全包囲――――!
島津家の智将と名高い三男・歳久の策謀で
窮地を脱することはできるのか…?
鬼シマヅたちがローマを舞台に暴れまわる戦国スペクタクル大活劇、第3巻!
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Posted by ブクログ
黒太子軍を引き込み防衛で時間を稼ぎ、500の家久軍を大外から回り込ませ挟撃する歳久の作戦で、黒騎士団とパルミラ軍の迎撃に成功した島津軍。
黒騎士団所属のデュ・ゲクランが「ふんがー」星人になってしまっているのが残念でした。脳筋と言われるとそうかもしれないけど、良くも悪くも人間味の溢れた人物、という印象を持っているので。『双頭の鷲』のせいです。
まあ、眉間撃ち抜かれた黒太子を抱えて炎の中に消えてゆく最期は、ただの脳筋ではないということなんでしょうが。島津と黒騎士団との戦闘が長引く展開を企図していたとすれば、副将ポジションとして違ったキャラづけになったのかもしれないなぁ。
黒騎士団とパルミラ連合を撃退した島津に訪れる束の間の休息。その最中にも情報収集。歳久の元には、島津同様の「転移者」が多数現れているという情報がもたらされます。
ナポレオンにハンニバル、ヴァラキア公なのかな?という面々が「転移」してくる中、カエサル登場。島津軍相手に「来た、見た、勝った」となりますかどうか。
政治家でもあるカエサルとの戦いは、戦場以外の部分が重要になりそうな気がするんだけどなぁ。ハンニバルが最終的にローマに負けたのは、戦場の勝敗よりも政略でカルタゴに勝利したから、という言説を見た気がする。
戦術よりも戦略ですなぁ。
当面の相手は、カエサルになりそうな3巻のヒキです。