あらすじ
緑豊かな丘の上に建つ洋食屋オリオン。小さな庭にはハーブと自家製野菜が生き生きと葉を茂らせ、看板猫の黒猫ネロがお出迎え。オーナー兼シェフは28歳のくるみ。病気になってしまった祖母から、この店を受け継ぎ、家族の味を守りながら、皆の居場所を作ろうと、はりきって切り盛りしている。そんなお店にやってくる常連客たちが、悩みながらも自分と向き合い、前を向いて歩いていく姿を描く、心温まる連作短編。結婚して婚約者の実家の宿を継ぐことになった女性が、新しい土地と生活に思いを馳せ、不安とともに食べるかにクリームコロッケ。メンタルの病気で会社を辞めた女性が、ネロと出会ったことをきっかけに、自分の新しい道を見つけていくぶどうのタルト。職場体験にやってきた中学二年生の女の子が、母に感謝を伝えるために一緒に食べるビーフシチュー。新しい一歩を踏み出す人々の姿を描く、全5話。
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Posted by ブクログ
目の前に続いていく道は
歩いてきた道から続いている。
進んで行くし
変わっていく。
その後ろには
自分の足跡があり
宝物のような思い出がある。
Posted by ブクログ
読んでいて心地よく好きなシリーズ
定番の洋食なのかもしれないけれど、どれも美味しそう。
初めの2つの話はくるみちゃんの存在自体が励みになる話。
職場体験の女の子に、接客の心構えから教える二人がすごく良かった。今後も登場するのかな?
蒼くんの拗ねたくなる気持ちすごくよくわかる。
閉店する書店の夫婦の話が一番好きでした
Posted by ブクログ
大好きなシリーズ第三弾!!
今回も洋食屋オリオンを舞台に各章の主人公の心を解く。
私は特に第五話はれの日のビーフシチューが良かったです。
第五話主人公中学生の日向乃が職場体験に洋食屋オリオンに行く。テキパキと働く日向乃にくるみと真湖はゆくゆくはここでバイトしてほしいと伝える。
日向乃の母は10代で日向乃を産み、女で一つで育てる。
日向乃は感謝を込め、洋食屋オリオンを貸切にし、立志式や母に感謝を伝える。
くるみはビーフシチューを提供する。母娘美味しく召し上がる。
あーやはりこのシリーズ大好きです。
Posted by ブクログ
積み重ねた時間が今を作っていると知れる小説。
丘の上の洋食屋オリオンの第三作品です。
このシリーズは全てが温かく元気の出る小説で好きなシリーズものです。
短編集ですが、毎回どれも心が満たされる作品です。
誰にでもある思い出も食べ物を通して色々なことを振り返らせてくれ。
洋食オリオンみたいなお店が近くにあるってとても貴重で大切なことだと感じます。
何か新しいことに挑戦したくなる意欲も湧きました。
また、代金をいただくことは相手の価値も自分の価値も肯定できる大切な行為だと改めて再認識できました。
このシリーズはずっと浸りたくなる小説です。
Posted by ブクログ
今回もみんな優しくて良い話だった。
1話の悩めるお弁当屋さんの息子の気付きや、常連客三ツ矢さんのさり気ない活躍が良い。
2話では主人公の思い出からくるみの少女時代の様子が垣間見られ、くるみが人の苦しみに寄り添えることに納得する。3話の主人公への働きかけも心に沁みる。
4話の夫婦も5話の母娘も思いやりがあって本当に素敵だ。
蒼君はいつかはバイトから去らねばならないかもしれないけれど、良い関わりが続くといいなと思う。
Posted by ブクログ
本当に大好きな大好きなシリーズ。
くるみさんと真湖さんと蒼くん、3人の素敵なお店に素敵な料理たち、こんなの心がほぐれないわけがない。
私と似ている病気の登場人物、憧れる夫婦、自分が小説の中に潜ったような、そんな感覚を味わいながらあっという間に読んでしまった。美味しいご飯を、美味しいまま食べられる幸せを私も取り戻したい。