【感想・ネタバレ】明日の自信になる教養1 池上 彰 責任編集 ニュースがわかる国境学のレビュー

あらすじ

池上 彰氏が初めて責任編集をする、明日の自信になる教養シリーズ。
第1弾に刊行するのは、「国境学」。
ロシアによるウクライナ侵攻、イスラエルとパレスチナ・ガザ地区の襲撃、
いずれも国境や土地の境をめぐって争いが続いています。

時々刻々と変化し、伝えられるニュースについて、その背景や洞察を説明してくれる著者は、
現地取材を豊富に行っているジャーナリストの増田ユリヤ氏。

周囲を海に囲まれている日本にいると感じにくい「国境」ですが、
実は私たちにもいかに関係が深いかをわかりやすくお伝えします。

世界で起きていることを知り、日本の置かれている状況を理解するために
最適な、今までにない「国境学」の本です。


<目次>
CHAPTER1 国境は戦争によって決まりました
CHAPTER2 国境は話し合いで決まりました
CHAPTER3 国境は自然地形で決まりました
CHAPTER4 国境は他所の人が勝手に決めました
CHAPTER5 国境はイデオロギーで決まりました
CHAPTER6 国境はまだ決まっていません

など

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

大学生、いや高校生でも
内容的によく知ってるし、簡単すぎると
思う内容かもしれません。
が、

いい歳してあまりに無関心に生きてきたので
聞いたことある程度、またはわかったふりのこと
あらたに勉強ってほど
熱心になるのも気力が湧かないなーと思ってた分野

世界や難しい歴史や社会情勢など
直接関係ないとついつい思ってしまう
ニュースでも聞き飛ばしてしまう
で、わたしに今どう関係してくるのか?
そこだけ知りたがってしまう

そんなわたしにとっては、とてもわかりやすく
歴史の勉強は嫌でも
今に至る経緯、そして、今も残る爪痕
そして、これからのこと
それを、人が生きていた、生きているということを通して
感じ取れる本だと思います。

最後に著者も書かれていましたが、
分断から共生へ
争いから平和へ
そして池上彰さんのまとめの言葉
国境には、歴史の積み重ねがあり
人々の暮らしがあり、人々の悲嘆が存在する
人々の思いに心を寄せることができるか
それこそが明日の教養になるのだと
まさに、その一端の垣間見れる本だとおもいます。

地政学、歴史など、勉強ととらえると
避けてしまいたくなる

けれど、この本をきっかけとして
小説でもいい
簡単な文章でもいい
わたしなりに、心を寄せられる方法で
これからも苦手意識もたず
知っていきたいと思いました。

0
2024年04月18日

Posted by ブクログ

国境を巡る国際情勢について解説した本。国境を話の糸口にはしているが、基本的には世界の近現代史を述べたものである。旧ユーゴスラビアや旧ソ連、カシミール地方など、世界各地の様々なテーマを扱っている。ところどころに地図やイラストが載っていて工夫が見られるものの、特別分かりやすいという印象は無かった。世界史についてほとんど無知の状態だとあれもこれも新しく知ることばかりで、1回読んだだけではなかなか内容が身につかない。高校などで世界史を学び、ある程度土台のできている人にとってはちょうど良い本なのだと思う。私の読み手としてのレベルが足りておらず、世界史を体系的に学んでから再度チャレンジしてみたいと感じた。

本書から学んだこと
- 領海の外側12海里は「接続水域」と呼ばれる。領海よりも自由な航行ができる一方で、沿岸国は密輸・密入国を防ぐため、通関や出入国管理に関する自国の法律を適用できる。
- 大航海時代の1494年、スペインとポルトガルはトルデシリャス条約を結び、「西経46度37分を分界線とし、そこから東で新たに発見された地はポルトガルに、西の地はスペインに権利が与えられる」という合意を交わした。ブラジルの国境が分界線よりも西にせり出しているのは、ポルトガルが金やダイヤモンドを発見し、取り決めを破って西へ進出していったためである。
- スイスが永世中立を維持できている要因として、①どの国とも同盟を組まないことが周辺国にとってもプラスになる、②山岳地帯である、③国民皆兵制を実施していることが挙げられる。永世中立国だからこそ、世界貿易機関(WTO)、世界保健機関(WHO)、国連高等弁務官事務所(UNHCR)など多くの国際機関の本部が置かれている。

0
2025年02月02日

「ビジネス・経済」ランキング