【感想・ネタバレ】この世は戦う価値がある 5のレビュー

あらすじ

ついに完結…!限界OL人生総決算ドラマ!

既刊全巻重版の限界OL人生総決算ドラマ!

時効まであと1年。
紀理は夕香に
交通ジャーナリスト・北島に連絡を取ろうと提案
一方、夜の街での突然の紀理の父親の目撃談が舞い込んで…!

思いも寄らぬ出会いが出会いを呼び、
それぞれの家族の総決算、来る…!
“都合のいい自分”を捨てて切り拓いた自分のための人生、
彼女のたちの決算の行方は…!!

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主人公の伊東 紀理(いとう きり)はパワハラ&セクハラが横行する職場で次々と仕事を押し付けられ、さらにプライベートではモラハラ彼氏に振り回される…という最悪な日常を送っていました。
彼女の思いはただひとつ。
「役に立つ人間になりたい」
それは過去の家族に対するトラウマからの思いでしたが、頑張って頑張って頑張った結果、体も心も限界を突破してしまいます。
死を覚悟した紀理でしたが臓器移植カードを手にしたことで、死んでから役に立てるのであれば今は好きに生きようと決意するのです。
こうして始まった紀理の人生「決算」、一体どうなるのか…!!

今までに「人生やりなおしたいな…」と思ったことはありませんか?
それか「自分の好きなように生きてみたいな」と思ったことはありませんか?
この作品は一度でもそう思ったことある方に是非読んでいただきたい作品です。
(もちろん思ったことがない方にも読んでいただきたい!)

それまで紀理を追い詰めてきた職場への反逆や、紀理をぞんざいに扱ってきた彼氏への報復など、読んでいてスカっとします!
死んでから臓器提供によって人の役に立つのであれば、それまでの人生は好きに生きたっていいじゃないか!という彼女の振り切りは身勝手なようではありますが、いっそ清々しく憧れを感じます。
「私は幸せを探すために全部を捨てたんじゃない。」
「確認したいんです。その先の景色を。私の人生に価値はあったのかを。」
そう言い切った彼女の表情の強さに心を鷲掴みにされました。

やりたいことを一つずつやっていく紀理ですが、その途中で新たな出会いや過去の振り返りもあり、自暴自棄で行動しているわけではなく決算の過程で受ける変化すらも味わいつくそうとしている貪欲さを感じます。

彼女がどう変化していくのか、決算の先に何を見出すのか…一緒に確かめてください。

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私は私を認める

父親と再会した紀理さん、あわせて離婚した母親とも再会し、言うべきことを全て言います。所謂いい子を強制したのも、無条件で成長を喜んでくれたのも、どちらも彼女の母親だったのは事実で、同一人物なのですから。
かつての勤務先の上司の、人としての別の側面も知ったからこういう言動もできるようになったのでしょう。
紀理さんはアルバムから抜いた写真を渡し、夕香さんと制服姿で浦安のテーマパークに行きます。
一方、交通ジャーナリスト氏の取材を受けて記事が出て、これを読んだ西野君も上司の意図を察していたようです。事故で半身不随、電動車椅子生活の娘・紬さんのことも託されたようです。
通常はしないような、交通事故(しかもひき逃げ)の加害者と被害者の直接面談でも夕香さんは私はあなたを一生許さないと言い放つのも当然でしょう。加害者側が罪を背負い続けるのですから。
ただ、紀理さんが思い立って始めた行動が彼女の周辺の人たちを動かした事実は残るのでしょうし、夢に見る弟さん(水に沈む車椅子のイメージが再び出てきます)が希望であったというのも事実でしょう。
弟さんがお姉さんに渡そうとするお守りが象徴的でした。
誰かのためのものでもない、自分の人生を再び生きる、それが紀理さんたちが選んだ人生なのだろうとも思います。


#感動する #深い

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2026年03月03日

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