あらすじ
既刊全巻重版の限界OL人生総決算ドラマ!
これまでの「貸し借り」を刻んだリストを元に進めてきた人生の総決算。
その道程でもたらされた「演劇」というイレギュラーな挑戦。
とまどいながらも引き受けた彼女だったが、
ついに舞台は本番を迎え…!?
「ひき逃げ犯を見つける」約束に、
散り散りになってしまった家族の決算。
“都合のいい自分”を捨てて切り拓いた自分のための人生が、
彼女の決算に今、新たな激動をもたらす!
主人公の伊東 紀理(いとう きり)はパワハラ&セクハラが横行する職場で次々と仕事を押し付けられ、さらにプライベートではモラハラ彼氏に振り回される…という最悪な日常を送っていました。
彼女の思いはただひとつ。
「役に立つ人間になりたい」
それは過去の家族に対するトラウマからの思いでしたが、頑張って頑張って頑張った結果、体も心も限界を突破してしまいます。
死を覚悟した紀理でしたが臓器移植カードを手にしたことで、死んでから役に立てるのであれば今は好きに生きようと決意するのです。
こうして始まった紀理の人生「決算」、一体どうなるのか…!!
今までに「人生やりなおしたいな…」と思ったことはありませんか?
それか「自分の好きなように生きてみたいな」と思ったことはありませんか?
この作品は一度でもそう思ったことある方に是非読んでいただきたい作品です。
(もちろん思ったことがない方にも読んでいただきたい!)
それまで紀理を追い詰めてきた職場への反逆や、紀理をぞんざいに扱ってきた彼氏への報復など、読んでいてスカっとします!
死んでから臓器提供によって人の役に立つのであれば、それまでの人生は好きに生きたっていいじゃないか!という彼女の振り切りは身勝手なようではありますが、いっそ清々しく憧れを感じます。
「私は幸せを探すために全部を捨てたんじゃない。」
「確認したいんです。その先の景色を。私の人生に価値はあったのかを。」
そう言い切った彼女の表情の強さに心を鷲掴みにされました。
やりたいことを一つずつやっていく紀理ですが、その途中で新たな出会いや過去の振り返りもあり、自暴自棄で行動しているわけではなく決算の過程で受ける変化すらも味わいつくそうとしている貪欲さを感じます。
彼女がどう変化していくのか、決算の先に何を見出すのか…一緒に確かめてください。
感情タグBEST3
考えさせられる
これを読むと自分はちゃんと戦えたかなぁと思います。なるようになれ的なことばかりだったなぁって。ちょっと勇気がもらえる本です。