あらすじ
逃げたければ逃げればいい……だが、必ず捕まえてみせる。
とある理由から、髪色を変えて素性を偽り、目立たぬように生活をしているキャスリーン。だが最近、上官である将軍ヴィルフリートから、「恩人を探してほしい」と依頼され、頭を悩ませていた。その恩人は、先の戦争で、たちの悪い媚薬を盛られて朦朧としていた彼に、己の身を差し出し救った令嬢だ。当事者しか知らない秘密をなぜキャスリーンが知っているのか。それは、その恩人こそ、素性を偽る前のキャスリーンだったからだ! 誠実で優しいヴィルフリートを密かに慕うキャスリーンだが、どうしても素性を明かせない事情があって……。
【目次】
プロローグ 「閣下、お探しの令嬢は見つかりませんでした」
第一章 キャスリーンが男爵令嬢になるまで
第二章 キャスリーンの今とヴィルフリートの事情
第三章 メリージェーンの暴走と暗躍する者たち
第四章 過去との決別
エピローグ 「将軍閣下、お探しの令嬢はあなたのお傍におります」
【著者】
富樫聖夜
2012年、『勇者様にいきなり求婚されたのですが』(レジーナブックス) で作家デビュー。
近著に、『お飾り王妃になったので、こっそり働きに出ることにしました ~目指せ円満夫婦に新たなもふもふ出現!?~』(ビーズログ文庫)、『森の隠者と聖帝の花嫁』 (ソーニャ文庫)などがある。
Ciel
感情タグBEST3
面白かったです
一番の驚きは作家が男性だと言う事‼️
読み終えて初めて知り本当にびっくりしました。
内容は女性が書いているような文章で、ストーリーも面白かったです。
特に悪役令嬢のメリージェーン。本当にひどい女だね。そんな家格を傘にしても振り向いてもらえない可哀想なひと。逆を言えばその積極性には恐れ入る。
情事を濃密に描いていますが下品にならずにまとめていて読後感も良かったです。
閣下がすてき
面白かったです。ただの恩人探しではなく、複雑な事情が絡み合って、短いけど読み応えありました。閣下がすてきですね。結構濃厚シーンもあります。
中身はけっこう複雑
単に人探しかと思いきや、かなり複雑な事情が隠されていた。出自を誤魔化す方法に、厄介な令嬢に、武器商人。その問題を一気に解決しようって話。最後はハッピーエンドでよかった。媚薬って怖いものとよくわかった。
ストーリー展開が、面白くて、引き込まれてしまいました。
家名にこだわる人達。
男子でなければいけないという感覚。
田舎暮らしの私には、良くわかります。
2世代前の人達が、持っていた感覚。
柵から抜け出せ、幸せになれて嬉しいなぁ。
面白かったです。
最初からヒーローには分かっていたんですね。ひどい父親から逃げるため別人になったヒロイン。そのため恋を諦めなくてはならないと思っていたのに、ヒーローにはバレていたんですね。ヒーローの一途さがキュンキュンしました。
思ったより複雑
簡潔に言えば、タイトル通りの内容だったんだけど、ヒロインの身の上から国内国外問題含め、複雑に絡まりあっていて、これを一気に解決するっていう力業ストーリーだった…
でも、侯爵家の老害どもが、次世代の教育ができていないことに、この国の未来に不安を感じる…
あと、ヒーローが飲まされた媚薬がヒロインにも影響する、というのは…子どもにも何らかの影響はないのかしら…ちょっと心配になる設定
番外編とかで、もうちょっとヒーローヒロインのイチャイチャ見たかったなぁ
富樫さん、作風がTL的におとなしくなった?