あらすじ
〈刑事ワシントン・ポー〉シリーズ累計20万部突破
木に縛られ石打ちで殺害された男の体には、難解なコードが刻まれていた。ポーの捜査で15年前の未解決事件との関連が浮かび上がる
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Posted by ブクログ
面白かった!!
Aだと思ったらBだった、の連続にめちゃくちゃ興奮してしまった。
事件の真相は陰鬱で、ポーにとってはショッキングな事ばかり。
犯人の生い立ちを知った後は、余計に気が滅入る。
それでも面白さが勝ってしまう。
終わり方もあんな感じだけど、続編があるという事実が救いだわ。
次巻が楽しみすぎる。
Posted by ブクログ
シリーズ屈指の辛さとどんでん返し。なんとなく真相の予想はついていてもそれを超えてくる。登場人物の多くがかわいそうな目にあっていてつらいんだけど、ポーは一匹狼のようでいてここまでで築いてきた人間関係に支えられているので少しホッとする。次の作品、どうなっちゃうんだろう……。
Posted by ブクログ
事件の全貌が明らかになるにしたがい、凄惨さも増すなかで、この解決手法と展開は凄かった。特に、ネタバレ厳禁の仕掛けは、素晴らしいとしかいいようがなく、感嘆した。文庫帯とか全部が読者を騙しにかかっているのも良い。シリーズ中でも陰鬱展開はトップクラスで、短い章でつなげてくれるからすいすい読めるけど、読む気分はなかなか上がらず読後感もスカっとはならないのは、組織が解体されバラバラになるからだが、シリーズは継続するので、過渡的な状況と信じ、まずはティリーの動向に期待したいところ。
Posted by ブクログ
暗い、痛そう、そして重い。でもそういうところも含めて、とても面白かった。
カルト教団の講座も気分悪いが、バウマン兄弟の気持ち悪さというか歪みの方が後味悪い気持ち悪さだった。ポーが死なないとは分かっていてもベサニーが出てきてからの場面は恐ろしい。
面談が終わる様子がなかったのもあり途中からラング先生にも何かあるのかなとは薄々思っていたが、大きな伏線というか仕掛けになっていてさすがだと思った。
ポーがただ単に精神を病んでいたのではなく、実は最初から最後まで事件(犯人)に向き合っていたという事実がせめてもの救いと感じた。
最後まで密度の高い面白さだった。
そして今後、ティリー抜きでシリーズが進むとは思えないがどういう形になるのか想像がつかない。続編が楽しみ。
Posted by ブクログ
いよいよの下巻となっても相変わらずの冗長さで進まないかと…思いきや!
まさか、の展開でクレイブン、またしても驚かせてくれた。
となると、シリーズまだ続いてほしい!と熱烈に思ってしまうのですが。
Posted by ブクログ
2025年の36、37冊目は、M・W・クレイヴンの「デスチェアの殺人」です。ワシントン・ポー&ティリー・ブラッドショーのシリーズ6作目です。今秋の真打ち登場と言った所でしょうか。
相変わらずのページターナー振りです。馴染みの登場人物達の軽妙な会話は、このシリーズの魅力の1つですが、ポーとエステル・ドイルの婚約には、驚かされました。ポーとドイルだものと言われれば、全くその通りですが。会計検査院から送り込まれたライナス・ジョーゲンセンの存在も重要な鍵を握っています。
今回の事件は、解説の通り本当に胸糞悪い事件です。
事件で精神を病んでしまったポーが、トラウマ療法士のドクター・ラングとカウンセリングを行い、事件を振り返って行くという構成で進んで行きます。この構成こそが、この作品の最大の肝になっています。
それにしても本当に良く出来ていると思います。最後の部分は、ギリギリまで気が付きませんでした。
シリーズが続くという事で、まずは一安心です。
ドクター・ラングによるポーの人物評「あなたにとって真実は北極星のようなもの。あなたを導き、不正と戦いつづけるための目標なの」こんな人物になりたいものです。そんなポーだからこそ、解決出来た事件だと思います。
☆4.9今年のベストでしょうか。
Posted by ブクログ
(上巻より)
ポーたちが話を聞きに行った転向治療の被害者がその場で自殺したり、
転向治療が行われた現場を発見してしまったり、
目の前で二人が撲殺されてポー自身も殺されそうになったりと、
さすがのポーも悪夢を見るだろう、という事件だった。
前作で婚約したポーとエステルが幸せそうなのは良かったし、
相変わらずティリーの面白さ全開で、
ポーとの友情には心を打たれた。
ポーが事件現場を発見するために、
建物が崩壊する危険もある壁を壊そうとした時に、
中にあるものをひとりで見させないためにティリーは現場に残る。
自分を殺そうしている犯人に声をかけ、
その後も見守るポーも素晴らしかった。
さて、そのティリーをMI5にとられ、
漁船の魚倉で密輸の薬物を探す仕事になってしまったポー。
この後、どうなるのか。
Posted by ブクログ
大好きなシリーズに暗雲が…という今作。
いつも女性ばかりがポーの周りを囲む中、
今回はスヌーピー(本名ライナス、ポー命名)という異分子が登場。捜査に同行。
この人物に対して最初から敵意をむき出しにし
嫌な態度や言動をとるポー。
おそらく彼は今回チームに降りかかるバッドエンドを
本能的に感知してたのでは?と、読み終えて感じた。
本作に登場する人物が
ポーを評して「戦う人」だと言った。
ポーにとって、真実は北極星のようなもの。
それは彼を導き、不正と戦いつづけるための目標であると。
この台詞がとても心に残った。
次の作品でもポーは逆境に負けず戦うんだろうな。
頑固野郎でやな奴になる時もあるけど
仲間思いなポーがやっぱり好きだ。
ところで
本国ではすでに発売されている新作、
気になってサンプルをちょこっと読みました。
驚愕すぎた。
また来年。
Posted by ブクログ
カウンセリングを受けたポーが事件の経緯を話しているというていなので、途中時勢が追いつくのかな〜って思ったら最後の最後まで!
途中からこのカウンセリング部分が退屈で早く現場からの話にならんかなって何回も思ってしまった。こういう後から振り返って語るのがずっと続くのは少し苦手かな、2作目でもうやってたし。
真犯人が登場してその勢いで誤魔化されてたけど、妹が逃げて簡単に名前を変えて第2の人生送っていた事への説明がないので、なんか納得いかん、、、、二重人格よりそっちの方が難しいと思いました。事件の時、録音したかとか録画したかとか丁寧なのにそこら辺は雑。
ミステリーじゃなく、サスペンスになってますよね。
帯に書いてるほど衝撃的な顛末ではなかったので安心。けどラストのラストを帯でネタバレってなに?ふざけすぎ、読む気なくなるわ。こんなことされたら次ハヤカワの他の本も帯見る前に外さないと不安になるじゃん。
ティリーとの場面が上巻より少なく、ポーの診察室語りが多くて残念、今のご時世って感じの政治ポイント稼ぎの場面にしか見えないとこは残念すぎた、けどヨーロッパなら仕方ないよねって気にしないように読んだりもした。
やっぱりこのシリーズはティリーがいないとね!このシリーズの肝は彼女ですからね、ポーのこの世で1番大切な存在はエステルじゃなくてどう考えてもティリーでしょ。みんな大切なんだって言いそうだけど。彼女が奪われる展開はかなりショック、ここからの奪い返しがあるだろうから期待しながら待ってます!