あらすじ
2024年ノーベル経済学賞。独裁と無法の間にある自由に迫る!
なぜ自由は自然に生まれないのか? データが示す、僅かな国家のみが該当する「狭い回廊」とは? 人類史を総攬する、世界的名著
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Posted by ブクログ
現在の日本は、専横のリヴァイアサンと不在のリヴァイアサンの間にある狭い回廊、足枷のリヴァイアサンに留まっている状態である。
つまり、国家と社会が均衡状態にあるといえる。
本書を読むと、狭い回廊に居続けるのは容易ではなく、国家か強くなりすぎると専横のリヴァイアサンに、社会が強くなりすぎると不在のリヴァイアサンに陥ることになるという。
その国家において、市民か自由で居られるかどうかはとても重要なことであり、ただ、それを手にすることがいかに難しいかを、本書では古今東西のさまざまな国家の歴史や出来事を例に挙げながら説明している。
内容が分厚いため本書の全てを理解したとはとても言えないが、国家と社会の関係性について新たな見方を提示してくれた良書だった。