あらすじ
自殺を決意した夏美は、ネットで繋がった同じ望みを持つ三人と車で山へ向かう。夜更け、車中で練炭に着火しようとした時、森の奥から赤ん坊の泣き声が。「最後の人助け」として一時的に赤ん坊を保護した四人。しかし赤ん坊の母親を名乗る女性がSNSに投稿した動画によって、連れ去り犯の汚名を着せられ、炎上騒動に発展、追われることに――。暴走する正義から逃れ、四人が辿り着く真相とは。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
四日間家族
最初は自殺志願者がネットをみて集まり集団自殺の予定だった…が。各々が事情があって死のうと決心したのだが、ある女が赤ちゃんを殺害目的で山に捨てるところに出会して恐怖と闘いながら赤ちゃんを助ける事に一丸となる。すごく展開が複雑で一気に読んだ。四日間とは思えない濃い日々。読み応えがありました
Posted by ブクログ
小説っていいなぁ。
先日読んだ「正欲」とは逆に、展開が強引で、
「そんな奴おらんやろ」
登場人物たちがデタラメなキャラクター設定でも、
面白ければそれでいい!!
楽しければそれでいい!!
そんなことを無条件に感じさせてくれる。
見ず知らずの自殺志願者4人が1台のバンで山奥へ。
そこに鬼の形相をした女がやってきて赤ん坊を置き捨てて去る。
本のタイトルは「四日間家族」
さあ、どうする?
ワクワクしないわけがない。
※aoi-soraさん、、ムク助さん、引き合わせてくれて、ありがとうございました。
Posted by ブクログ
文章が読みやすく、また展開にもスピード感があって一気に読むことができた作品。
伏線も最後には全て回収されてスッキリ!!と思ったのだが、三郎が警察官とパパ活女子高生との間に生まれた子で処分を依頼されていたのなら、一時的にでも警察等の手に渡ることで三郎の安全性は保証されてるのか?という点だけ気になりました。(読み落としがあったらすみません)
自殺したい!というのは衝動で、またその衝動も自分だけの閉じた世界で考えているから引き起こされるもの。
ふとしたきっかけや人の言葉、新しい視点に出会うことで生きる方へ切り替えられる。
自殺を考える人向けダイヤルや自殺しようとしてる人を一旦引き留めるって一定の効果はあるかも。
Posted by ブクログ
スピード感もあるし読みやすいし
エンタメとして楽しめた。
脚本のような劇感ある感じ。
ただ、四日間でこの結末は無理だろなー
猪ノロの執着については、確かにヤクザを弄び手玉に取るとあんな感じなのはリアルだと思った。
とにかくしつこいから。
臓器人身売買のアジトまでたどり着くのは、都合よく終わった感じで…イマイチかな。
スッキリしたラストだから満足感はあるけどね。
中年女がそんなすんなり寝返ると思えないしなー
所々うまく行きすぎ感あるなと。
Posted by ブクログ
集団自殺志願者の4人。
自殺予定現場で捨てられた赤ちゃんを偶然保護してしまう。
そこから4人と赤ちゃんひとりが追われる4日間を描いている。
16歳の陸斗、20代の夏美、60歳の長谷部、70代の千代子。
SNSを使って相手を操る2人と、SNSにやり込められた2人。逃走中、互いのバックグランドを理解するにつれ、チームとして機能し始める。
「クソみたいな」(本文より)人生を送ってきた人間にも得意分野はあり、それでギリギリのところをすり抜けたりする。読み始め、全員嫌な人間だと思ったが、ラストでは最高にまとまった家族のようになり、解散が惜しいと思うほどだった。
でもそこで他人に戻ることを選択するのがスッキリして、いい終わり方だと感じた。
そしてSNSには、注意しなければ!