あらすじ
「冬木市」に数十年に一度現れるとされる、持ち主の願いを叶える「聖杯」。七人の魔術師は七人の英霊と契約し聖杯を巡る抗争「聖杯戦争」に臨む。魔術師の家系に育った遠坂凛は、父の遺志を継ぎ聖杯戦争に挑むために最優の英霊セイバーの召喚を試みるが、彼女の前に現れたのは自らの名も忘れた英霊アーチャーだった。アーチャーを伴い学校へ登校した凛は、その日の放課後に敵対するマスターの英霊ランサーの襲撃を受ける。ところが校内に残っていたとある生徒のために、戦いは意外な結末を迎えて――。Fateシリーズの人気キャラクター遠坂凛のルート[Unlimited Blade Works]を、森山大輔がハイクオリティにコミック化!
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森山大輔さんの描く凛が可愛らし
ゲームが初めて世の中に出たのが2004年。TVアニメ化されたのもかなり前。正直凛ルートのコミカライズ化が発表されたときは「staynightのルートの中では一番好きな話なので嬉しいけど、今更だなぁ。何でアニメ化されたときにコミカライズ化しなかったの?」と思いました。
しかし森山大輔さんの描く凛がゲームやアニメより表情豊かで可愛らしいです。その分、ゲームやアニメよりもやや子供っぽい印象を与えますが、全然許容範囲ですし、アニメやゲームとは違った凛の可愛らしさが見られます。
アーチャーもアニメやゲームよりやや老けた印象を与えますが(笑)、その分アニメやゲームと違った渋みの増したカッコ良さがあってGOODです。
Posted by ブクログ
原作ゲームは2004年、劇場版は2010年、TVアニメは2014・15年。UBWルートだけでもこれだけの変遷を経て、今となってはFGOの方が人気ではないかと思えるというのに、今になってUBWをコミカライズするとは挑戦的な。しかもあの森山大輔先生が担当しますか!
コミックとして大胆な絵の運びが素晴らしい事は勿論として、時折挟まれる凛の気の抜けた表情等もとても良いね
UBWの物語はTVアニメくらいしか知らなかったりするので、懐かしい気持ちになりつつ読んでいきたい感じ
魔術師として聖杯戦争に挑む凛が召喚した記憶喪失の英霊アーチャー
肝心な部分がちょっといい加減な凛と謹厳実直で皮肉屋のアーチャーは早くも良いコンビといった印象
召喚された当初は凛への敬意すら持ち合わせていなかったアーチャーは凛の才知を知って態度を改める。凛はマスターとして偉大な英霊から認められた形。だというのに、凛は英霊に掃除を丸投げするし、アーチャーはそれに従いつつ悪言を吐く様子は二人の関係をよく表しているね
そして早くも始まる聖杯戦争とそれに巻き込まれる衛宮士郎
聖杯戦争が魔術師による闘争であるなら、マスターでもないのに戦闘に巻き込まれた士郎の存在は凛の罪そのもの。おまけにその対象が凛や桜にとって何でもない相手ではないなら尚更に捨て置くなんて出来ない
士郎を蘇生させる為に使用した貴重な魔術。思えば、この時から凛と士郎の縁は本格的に結びついていたんだなぁ…
そういった流れから士郎も英霊を召喚してマスターになってしまうのだから、凛と士郎の縁は強いものだと判るね。まあ、別の事情としてこの時点の士郎って本当に何も知らないから、あの状態で戦争に突入しても何も出来ずに再び殺されてしまうという懸念もあるのだろうけど
聖杯戦争の事なんて何も知らず、戦う理由もない筈の衛宮士郎は魔術師達の狂宴に参加すると決めた。本来ならここで凛と士郎は敵同士になるはず
だというのに結びつきを断ち切れない凛と士郎がここからどのような関わりを深めていくのか、改めて楽しみたくなる第1巻だったよ