あらすじ
【電子版特典マンガ付き】
翻訳家を目指す吾妻朔太郎は、同じ下訳メンバーの柿沼と言葉を交わすようになる。
柿沼の翻訳への情熱に圧倒されたり、下訳作業に焦りを感じたりと、忙しい日々の中で迎えた誕生日。
久慈静と一緒に過ごした朔太郎が、改めて思うことは――。
アラフォー男二人の翻訳家BL!
電子版特典として、紙書籍の応援書店特典マンガ「朔太郎と久慈の通話事情」1P+初回出荷限定特典マンガ「久慈のうたごえ」1Pを収録!
■収録内容
・「スモークブルーの雨のち晴れ」第31話~第35話…COMICフルール掲載作を加筆修正
・「翻訳チャレンジ」…2P
・「幸せの黄色い…」…描きおろし12P
・本体表紙…描きおろしイラスト2P
・電子版特典…「朔太郎と久慈の通話事情」1P(紙書籍の応援書店特典と同内容)、「久慈のうたごえ」1P(紙書籍の初回出荷限定特典と同内容)
感情タグBEST3
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愛の深まりが愛おしい
夢に向かって一歩ずつ踏み出している2人を、ずっと追いかけているという感覚に、新鮮な驚きを持って読み進めた今作。ここまで来たのかぁ〜という感慨もあり、2人以上にしみじみしてしまった。
仕事のこと、人間関係のこと、そしてパートナーになった人のこと、一筋縄ではいかない、一寸先は闇のような生き方でも、光は確かにあるのだと感じた巻だった。
Posted by ブクログ
前々から久慈と朔ちゃんの関係が気になっていた環に、いい感じで伝えることができてホッとしました。環くん、ほんとにいい子だなあ。ちょっと悩みもあるようだけど、どうかこのまま伸びやかに成長していってほしい。
朔太郎もついに翻訳者としての一歩を踏み出した。久慈にもようやく素直に甘えられるようになってきて、今後の展開もたのしみです。
BLに分類された人生讃歌
親がいつの間にか守るべき人に代わる寂しさや、関わり合った人との別れ、生活に追われながらも叶えたい理想や夢も手放せない⋯、これは共感しかない。
日本の漫画の第一のカテゴライズは、青年・少年・少女・女性・BL等々、なんて風になっているけど、それぞれの中でまた多岐多様だ。
たまに「これをBLとするには惜しい」なんて評されるのを見る時、BLを下に置いてんのかと苛つく時もあったけれど、多分そういう意味ではなく「BLという前提に置くとそれだけで読む候補に入れない人達が一定数いるだろうから、読まれる機会が減りそうで勿体ない。」ということなのだろう。この作品も、不安と夢を持ち以前より重くなった体で生きている大人に刺さる作品だと思うので、少しでも多くの人の目に留まることを願います。