【感想・ネタバレ】アニメーションの脚本術 プロから学ぶ、シナリオ制作の手法のレビュー

あらすじ

名だたるアニメーション作家による、待望の脚本論集!

個性を確立し、数々の名作を生み出しているそれぞれの作家たちが独自のメソッドを語り、アニメーション制作に求められること、脚本家として求められることを照らし出します。
序章ではシナリオ制作に求められる要素を著者が執筆。
脚本家を目指す方や創作に携わる方、映画・アニメファン必読の一冊です。

■1章:監督・プロデューサーインタビュー
【1-1】押井守(代表作『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』等)
【1-2】片渕須直(代表作『BLACK LAGOON』『この世界の片隅に』等)
【1-3】丸山正雄(スタジオM2代表取締役/代表作に今敏監督作品、細田守監督作品等)
■2章:脚本家インタビュー
【2-1】大河内一楼(代表作『プラネテス』『コードギアス 反逆のルルーシュ』等)
【2-2】岡田麿里(代表作『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『さよならの朝に約束の花をかざろう』等)
【2-3】岸本卓(代表作『うさぎドロップ』『ハイキュー!!』『91Days』等)
【2-4】加藤陽一(代表作『アイカツ!』『妖怪ウォッチ』『宇宙兄弟』等)
【2-5】花田十輝(代表作『ラブライブ!』『響け!ユーフォニアム』『宇宙よりも遠い場所』等)

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3.3
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Posted by ブクログ

「シリーズ構成」ってテレビアニメのスタッフクレジットでしか見かけないけど何なんだろう?という長年の疑問が解けた。アニメと銘打っているものの実写にも通じる普遍的な脚本術の話(実際に具体例として往年の名作実写映画である『ローマの休日』が使われている)自分は脚本家を目指しているわけではないので、テクニックよりも今後作品を鑑賞する上で脚本をどう観るか?という視点が収穫。起承転結や三幕構成はテレビシリーズ的で「シーンを中心に脚本を構成する」のは映画的なのかなと思った。後半はアニメを中心に活躍する監督と脚本家へのインタビュー。押井守が相変わらずキレキレw

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2022年05月05日

Posted by ブクログ

脚本、特にアニメの脚本についての書き方と、アニメ業界の前線で書いている脚本家、監督、プロデューサーなどの業界人それぞれの創作論、仕事論についての本。
基本的なフォーマットは映画もドラマもアニメも大して変わらない。だが何を書いて、何を書かないのかはそれぞれの媒体で結構違う。
映画は台詞に頼らずにアクションで見せていくが、アニメ(劇場版とテレビ版でまた違うが)やドラマは台詞が重要になってくる。
本書で創作について語る人の一人には台詞が一番大丈夫という人もいる。
構成に関してもテレビアニメは1話25分ないくらいなので、構成がCM前のAパート、CM後のBパートを意識した作りになってたりする。

創作に関しての参考にはあまりならない気がするが、アニメの脚本を書きたいなら読むのはありかもしれない。
個人的には台詞が多いシナリオは好みじゃないので、アニメを見るうえでの参考にはなったが、それ以上のことはなかった。

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2025年02月12日

Posted by ブクログ

押井守「原作をそのままアニメーションに移植することに意味があるのか」

コンテンツをカンフル剤かのように摂取し、原作で得られた効能をそのまま他のメディアに対しても要求する視聴者の声が強くなってきた。そんなのは思考停止であり、表象文化の終焉と個人的には呼びたいのだが、、、

試行錯誤するクリエイターの顔が目に浮かぶほどに制作の裏側を知ることは、現代社会にて失われがちな寛容さを回復するために有効な手段であると思った。

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2023年08月23日