あらすじ
花塚姫子12歳、土屋文治30歳。ふたりの関係は「許婚」だった――。西洋のモダンな文化が広がり始めた大正時代。華やかで活気に溢れたその空気の中で、「文治さま」「許婚殿」と呼び合うふたりは、18の歳の差を超え、ゆっくりと愛を育んでいく。『ルドルフ・ターキー』でアメリカ黄金期を活写した長蔵ヒロコの最新作は、濃厚で芳醇な愛の物語。読切掲載時に熱狂的な支持を得て連載化が決まった本作がついに刊行!! 分冊版第2弾。
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小話一つ一つがいい
年齢差がありまくるけど、それを補う程魅力的な主人公です。
まだ結婚に至る経緯がわかりませんが楽しみです。
経緯を早く知りたい
姫子12歳 許嫁殿30歳この年の差
確かに大正時代にはアリだったのでしょうが
何故、許嫁同士になったのか
経緯を早く知りたい
それにしても姫子さん家は大きい
資産家と予想してます
しゃっくり
西洋文化が定着したモダンな大正時代の名古屋を舞台に十二歳の女の子と十八歳年の離れた軍人の男性という許婚の二人のくすぐったくなるような日常を描いたラブストーリーの第二話。
文治が家にやってきたことで浮かれている姫子。
女中の龍姐に今日は自分がお茶をお出ししたいと言って用意してもらう。
そして文治の元に行きお茶を出すがなんだか様子がおかしい。
実はさっきからずっとしゃっくりが止まらない状態だったのだ。
姫子からお茶を受け取った文治は自分がしゃっくりを止めてあげようかと提案。
そして文治は姫子のほほから耳に触れてその小さな耳の穴に人差し指を軽く差し込んだ。
突然のことに言葉も出せずに顔を赤らめる姫子。
びっくりしてしまった彼女に文治は、自分の家ではしゃっくりが出ると兄弟が問答無用で耳に指を突っ込んできたと告げる。
その後お暇する文治だったが、彼が去った後も耳の感触が忘れられない姫子だった。
兄弟にそうされたからだということがわかっていながらも、幼い女の子にあれをやるなんてなんて悪い男なんだと思ってしまった。
おもてなし
許婚の文治にお茶を出すだけ。なのにひゃっくりが止まらない。恥ずかしくて困っている姫子。そんな彼女を見かねてひゃっくりを止めてあげる。ただそれだけのことなのに、めっちゃドキドキしちゃいます。凄いわ~。
18歳差
あの家どうなってんだろう・・・完全に洋間だけ別館なんだろうか。
あとやっぱりお茶出しは女中の仕事だよねぇ。
なんか姫子が女中にいいように言いくるめられてるだけに見える。