あらすじ
日本の昔ばなしをミステリで読み解く人気シリーズ。今作では「こぶとりじいさん」「耳なし芳一」「舌切り雀」「三年寝太郎」「金太郎」がミステリになりました! ほかにも「笠地蔵」「三枚のお札」といった昔ばなしも盛り込まれ、「まさか……」「こうなるのか……」と驚き満載で読み応え抜群です。シリーズ史上、最大の謎解きをどうぞお楽しみください。
...続きを読む
誰もが一度は聞いたことのある一寸法師や桃太郎などの物語のテーマがミステリーに変わったら…
そんな斬新な切り口で読む日本の昔話です。
『むかしむかしあるところに、死体がありました。』作品名からして非常にパンチの効いている本作品。
内容も裏切りませんでした。
アリバイトリックや密室トリックなど使用されるミステリー要素も物語ごとに異なっていて、そうくるのか…!と思わず感嘆したり、よくよく考えてみるとゾクッと背筋が寒くなったり、慣れ親しんだストーリーも視点と切り口、解釈を変えるとこんなにも違うのか!と、一気にその世界観に引き込まれてしまいました。
ミステリーが好きな方だけではなく、サスペンスやホラーが好きな方にもおすすめです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
こぶとりじいさん、太ってるわけじゃない、なんていうダジャレをつい思い出すもののどんな話だったかすっかり記憶が上書きされて思い出せない。コブは取ってつけられるんだっけ?と真面目に悩んでしまった。
今時は鬼といえば人を食うのが定番だけど、むかしむかしの鬼たちは人にも情が厚かったと思う。それどころか非力な人の方が情け容赦なく退治するとか。鬼も人もときと共に変化している。
舌切り雀のつづらとおばあさんの性格は読んでみて原作を思い出した。安楽椅子に三年も石の代わりに椅子なのを理解するのに少し時間がかかってしまった。
鬼滅の刃でもインディジョーンズシリーズでも限りなく生き続けられる欲望はよく聞く動機だ。この幾つかの話には若返って延命が果たせるものが登場する。当然ながら自らが生きながらえるために使うと思いきや、そう使いますか・・と推定を裏切られた。
このシリーズはひとまず終結のようでしたので淋しさがありますが、また再開して欲しいです。日本昔ばなしシリーズとか・・