感情タグBEST3
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魔美が主演女優!?(少年ビッグコミック 79年10号)
恐怖のサンドイッチ(少年ビッグコミック 79年13号)
グランロボが飛んだ(少年ビッグコミック 79年20号)
マミ・ウォッチング(少年ビッグコミック 79年23号)
スズメのお宿(少年ビッグコミック 80年01号)
ここ掘れフャンフャン(少年ビッグコミック 80年04号)
サブローは鉄砲玉(少年ビッグコミック 80年07号)
スター志願(少年ビッグコミック 80年10号)
生きがい(少年ビッグコミック 80年14号)
エスパーもさらわれる?(少年ビッグコミック 80年18号)
まいもどった赤太郎(少年ビッグコミック 80年22号)
この巻から連載時期が変わっているらしいですが、読んでいて違和感等は全くありませんでした。
これまで通り、粒ぞろいのエピソードが楽しめます。
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永井豪の解説によると、お色気をかけという出版社の要望に対する藤子・F・不二雄の回答が「エスパー魔美」だったようです。
たしかに、魔美も、高畑くんも、お父さんも、色っぽくならないように、計算され尽くされたキャラのような気がします。
でも、子どもの頃は、ドキドキしながら読んでました(笑) これぐらいが、ちょうどいい刺激だったのかも。
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ますますパワーアップしていく魔美の超能力。念写、それも動画フィルム。念動力は大人4人や車など軽々。他人の心のイメージを感知するだけではなく、自分のイメージを他人に送ることもできるようになった。「スズメのお宿」では「遠く離れた人と人をめぐり合わせる」という能力の発露もあった。そんな超常能力を手にしても魔美の活躍の場は市井である。被害者の心の叫びは魔美の事情によらず聞こえてきてしまうため、不機嫌だったり寝不足だったりする。スーパーウーマンにも生活があるのだ。
楽しかったのは「スター志願」。魔美をスカウトする悪徳タレント事務所と魔美のすれ違いが絶妙の語り口で描かれる。完全にずれまくっているのがおかしい。しかしこの話は魔美の超能力がなくても成立する。だからこそ魔美というキャラクターの面白さが存分に味わえる佳作となっている。
つづく「生きがい」は傑作短編『ノスタル爺』に通じて興味深い。
「エスパーもさらわれる」は複雑ないい話。いわゆるいい人が借金苦に魔美を誘拐してしまう。テレポーテーションで自宅に戻り自ら身代金要求の電話を受けたりなどして誘拐犯をからかう魔美だったが、テレビの「人探し」で事業失敗と借金苦で自殺をしていないかと家族が心配していることを知り、誘拐を諦めさせようとする。真実を殺そうと魔でしたが、やはりいい人なのでそれもできず逃亡する犯人。自宅に戻った魔美の元に警察が、自首してきたという犯人を連れてきたが魔美は知らないと言う。実際、誘拐されていたと言う期間には学校にも通っていたのだから。何となく丸くおさまっていい話っぽいけどどうもすっきりしない。確かに犯罪は行われてないことになっているし、犯人も自首して改心したようなのだが、この犯人ははたして別な誘拐事件を起こさないのだろうか?最後のコマで警察は去り、犯人はキツネにつままれたような顔でいる。魔美はよかったねとばかりに涙して見送っている。たいていのF作品であればこの犯人が家族の元に帰って大団円となりそうなものなのだが。
うーむ。いよいよ次で最終巻。解説は豪ちゃんこと永井豪。
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藤子・F・不二雄大全集「エスパー魔美」4巻。
らいおんじじいのホームドラマが心に残る。なんだろう、年をとったからと言いたくないのだけど、ホームドラマに心打たれることが多くなった気がする。
あれだな、人と人とのつながりや絆、交歓というものが自分にはないからだろうな。
偏屈で人間関係なんて、と言いがちな登場人物に自分としては感情をを投影しやすいんでしょう。
偏屈だけど本当のところはそうでないんでしょ、よかったね。と解きほぐされるのがいいのかな。
ドラマはそういうの見ないんだけどね。