あらすじ
パン職人の高鳥詩倫は仕事帰りに車に撥ねられ、気づくと大草原のど真ん中でならず者たちに襲われていた。緑と菫色の瞳をもつ儚げな美貌、そして男であっても能力者を産むことができるという《神の子》――それが転生した詩倫の姿だった。そんな詩倫を遊牧民の青年・アルトゥンベックが助け出してくれた。異世界から来たと言えず記憶を失ったふりをする詩倫だったが、アルトゥンベックは自分の部族の村へ温かく迎え入れてくれて…。
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癒されて、お腹が空きました。笑
文章が読みやすく、受けの心情に共感しやすいです。丁寧に生きてる感じが凄く素敵でした!パン食べたくなりました。笑
面白い
まず文章が読みやすい。イライラすることなく、さくさく読めるし、展開や流れがつまらなく流し読みすることもなく、面白いので、しっかり読めました。異世界転生物によくある能力者でもなく、パンが焼けることで、族内で仲良くなれる以外に販売して外貨を稼ぐわけでもない。ありふれた日常を懸命に生きていく中で幸せをつかんでいく。劇的なわけでなく、そこにある日常こそ幸せなんだと思わせてくれるお話しでした。
読みやすい
昨今流行りの異世界転生物はけっこう読んでますが、主人公が美形に転生した以外は特別なチート能力があるとかじゃなく、自分が転生前に培ったパン職人としての技能で集落の人と打ち解けてく様が新鮮でよかったです。
神の子で子供も産めるって設定なので、オメガバース的なと思ったけど、そこら辺はあっさりしててオメガバースって感じはせず。
盗賊ホントにしつこいな、そんな執念あるなら真面目に生きる方向に励めよと、どの悪党にも共通なことを思いました。
ほんわかした、善き話でした。
王道な展開ではありましたが
攻め様にも孤独を抱える事情があり
受け様も孤独な状況からの
異世界転生であり
埋め合わせるように互いに優しく
接していく様子がとても
微笑ましかった。
おいしいパンを焼いて集落のみんなに
振るまうことで親しくなり
攻め様もその事で幸せになっていく、
素敵なストーリーでした。
出会ったばかりの、すみません、
と謝るより、ありがとう、
と言った方が良いという攻め様の言葉、
この優しさ、強さ、導きが
ずっと、物語の根底にある気がして
心が温まり読後感も良かった。
どこまでも、付け狙ってくる
盗賊にはいい加減にしろ、っと
腹もたちましたが、そこから
思いがけない幸運の訪れもあり
幸福に満ちあふれる情景でのエンド、
いつまでも、この世界に浸っていたく
なりました。