あらすじ
神子として召喚された圭は、王子と恋に落ち、幸せな日々を送っていたが捨てられてしまう。そして逃げるように神殿に入るが、待ち受けていたのは周囲からの冷たい視線だった。神子の心が天候を表すと知らず、国の天候を荒らしてしまっていたのだ。以降、神子の務めを必死で果たすが、孤独な生活を送ることになる。数年後、隣国の公子に侮辱的な言葉をぶつけられた圭を、神武官・テスに思いがけず庇われる。圭は困惑し、過ちを犯した神子が嫌われるのは当然だと伝えるが、テスは「貴方の苦しみにも気付いていなかった、不甲斐ない俺をお許しください」と跪き…?
【電子特別版】伊達きよ先生の書き下ろしショートストーリー「夜明け前の暗闇に」を電子版だけに特別収録!
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
ちょっと切ない
15歳で突然召喚されて訳もわからない時に優しいイケメン王子様が登場したらそりゃ恋に落ちるし、縋っちゃうと思う。
圭には何の落ち度もないと思うけど、無知は罪だとみんなの為に頑張れるの凄いなと思いました。
そういう優しい心根だからこそ、神子に選ばれちゃったのかな。
しかし王家がポンコツすぎる。
神子で国が成り立ってるくせに軽んじ過ぎだわ。
テスの穏やかに静かに燃える愛情が凄く素敵でした。
いつまでも素敵な家族で幸せに過ごすんだろうな、と切なくもホッコリできるお話でした。
Posted by ブクログ
季節とともに進んでいく、神子と彼の護衛神武官の恋物語。優しいのに切なくて、何故だか無性に胸締めつけられる。いつの間にか主役二人を見守るような気持ちで読んでいて、最後の方はただただ「良かったねぇ…!」となってしまった。
紛うことなきハッピーエンドなのにどことなく切なさも感じる、不思議なお話でした。
素晴らしかった
異世界転生で幸せになった神子のその先なんて今まで考えたことなかった。あんなに幸せだった日々が崩れていき、周りから蔑まれ孤独な日々を送りながら国民のために祈りを捧げている圭くんがすごいなと思った。圭くんの周りがゆっくりと暖かくなっていく様を夢中で読んでいた。
大変読んでいて楽しかったです。素敵な作品をありがとうございました。
泣きそう。
最初、主人公が一人で頑張ってる内容がドストライクでした!
主人公が1人じゃないとわかった時はもう泣けそうでした
ぜひ読んで欲しい!!
不遇主人公が苦手な方にもお勧め
「召喚されて王子と付き合ったけど飽きられて捨てられて、傷心のまま神殿に行ったら『お前の放蕩のせいで国はめちゃくちゃだ』と皆から嫌われました」
設定だけならとことん不憫で不幸で悲劇的なお話になりそうだけど、そこはさすがの伊達きよ作品です。
過剰な不遇展開を読むとストレスを感じる身ですが、こちらの作者さんは不幸を無駄に引き伸ばすことなく、時と共に流れるように過不足なく必要な分だけ描いてくれるので、安心して読めます。
なので「不遇からの溺愛」が苦手な方にもおすすめできるかと思います(個人の感想です)。
キャラが魅力的で物語も奥深く、素晴らしいラブストーリーです。