【感想・ネタバレ】戻り舟同心のレビュー

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江戸の治安を守る元気な元同心

元南町奉行所定回り同心二ツ森伝次郎は、家督を息子新治郎に譲り、隠居暮らし10年、気ままに過ごしていた。
25年前江戸を軽追放されたはずの弁天の常七の姿を目にした。伝次郎は事件の起こる予感がした。探索には人がいる。同じ元同心の染葉忠右衛門を誘った。第一話の「一番てがら」の始まりである。
このところ江戸では他国より流れ来て、住み着く者が多く、犯罪数も増えていた。奉行所では人手が足りなくなり、元同心などを集めて再出仕組という部署を立ち上げて、永尋ねになっている事件の探索に当たらせる永尋ね掛りを作ることにした。永尋ね掛りとは未解決事件で俗にお蔵入りの事件を再調査する役目である。
この臨時の部署に二ツ森伝次郎が選ばれた。
盗賊、夜烏の伊兵衛一味が狙うは元大坂町の白粉問屋「紅屋」であった。伝次郎は、嘗て岡っ引きをしていた寅吉、通称鍋寅を仲間として誘った。そこに鍋寅の手下の卯之介や孫娘隼が加わった。もちろん、息子の新治郎など二ツ森家の家族も伝次郎の周りに集まるのだが・・・
集まった者たちは、侍を除けば学問などに疎く、文字すら満足に読めないのだろうが、事が一旦捕り物となれば、上の者の指示命令を良く理解した。そして仲間で息を合わせて、一糸乱れぬ行動を取り、その役目を果たす高い能力の持ち主であった。
「五平」という居酒屋を住処とする盗賊一味。東海道を来て、日を追って続々と集まりっていた。その数15名に増えていた。盗み決行の日、一味が五平を発った。見張りを続けていた伝次郎たちはその後を追い、その道の途中で、盗賊一味を見事に捕らえたのである。
第二話の「いやな奴」、第三話の「何も聞かねえ」にも伝次郎の精力的な仕事ぶりと仲間の与えられた役目を果たす高い能力などが窺われ、読み応えがあると同時にある意味当時を伺える作品と感じた。

#感動する

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2021年06月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

昔、池波正太郎の剣客商売を夢中になって読んでいたんだけど、そこまでじゃないけど楽しそうなシリーズ。
期待したい。

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2020年07月06日

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