あらすじ
足弱との結婚式を来年秋に控え、準備に余念がない今世王と、王族命の家臣団「灰色狼」。足弱は温かく、くすぐったい想いで日々を過ごしていた。そんな折、近隣のセイセツ国で「王室病」に似た病が発生。その病にオマエ草が効くとわかり、足弱はセイセツ国へ栽培に行くか迷う。一方、今世王は一時でも離れるのを惜しむものの、足弱の望むことは自由にさせてあげたいと考えるが…!? 足弱の誠実、今世王の懐深さと激怒、灰色狼の献身。待望の単行本オール書き下ろし続編は、黄金の花降る二人の結婚式に至るまでの物語。電子限定の書き下ろしショート付き!
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間話 日の出とともにが白眉
レシェイヌが異能を発揮するシーンや、最後の王族2人の結婚のシーンなど、とにかく見所が盛りだくさんでした。
中でも私は間話の緑流城でのシーンに心打たれました。
最後の王族兄弟2人が瞑想すると、代々の今は亡き王族達が幸福な姿で泉に還っているのが見えるのです。
いつかレシェイヌが1人遺されたときも、こうして泉に還る一族と兄と逢うことで、二度と孤独にはならないから安心してほしいと、言葉を使わず足弱に伝える。
そのレシェイヌの愛の深さと、それをしっかり受け取る足弱の成長に涙が出ました。
長編
1冊ほぼまるまるの長編です
ワンさんの結婚式に参加したり、隣国におまえ草を植えに行ったり、足弱が自分からエッチの準備をしたり、足弱どんどん色んな事をするようになってます!
今世王も足弱に色々体験して欲しいとも思っているそうで(危険じゃないこと)愛情を感じます
ブチ切れた今世王凄かったです
まあ、あれだけ怒るのも仕方ないですが、隣国は災難ですね
そして最後には結婚式!
とても良かったです
幸せそうで本当に良かったです
満を持しての二年後の秋。
ある出来事から、オマエ草の栽培に力をいれる兄上。兄上の、普通に考えたら止めといた方がいいのでは?と心配になるような「したいこと」をレシェイヌと灰色狼達が叶えようと協力する。当然すったもんだあるわけですが笑、兄上の行動の裏にあるレシェイヌへの思いを知った時、あぁそうだったのかと納得。
レシェイヌの異能が絶大過ぎて地味に思えるけど、兄上の異能であるオマエ草も凄い(ペニシリンの発見以上に凄いのでは?)。もし12年前に王宮にあったなら、兄上は王族の絶滅を回避してたかもしれないんだ…と改めて思わずにいられない。
そして、待ちに待った結婚式。毎回ながら、表紙の美しさよ。もう読むしかない。