あらすじ
月基地での生活を始めた紫苑たち7人。神=サージャリムに選ばれた印をもつ木蓮に反発する紫苑と、魅かれていく玉蘭――。そんな時、星間戦争が悪化、彼らの母星が消滅してしまう。紫苑は地球降下を主張するが、仲間の同意が得られず隔離されてしまい…!?
...続きを読む学生時代ハマりにハマって、単行本も、愛蔵版も、OVAも、売ってるもの全部買った思い出があります。ザックリ言えば前世の記憶を持った仲間が輪廻し、生まれ変わった現世でまた巡り合って事件が…なSFと恋愛要素が混じった話なのですが、巻を追うごとに明らかになっていく彼らの前世の記憶がなかなか濃く重い。そしてその壮大な世界観に思わず引きずり込まれてしまいます。過去に犯した罪への後悔や受けた仕打ちの恐怖。当時、過去に縛られて今を生きられず苦しむ高校生の主人公たち目線で夢中で読みましたが、今読み返すと周りの大人たちの苦悩や優しさエピソードが心にしみます。何度でも読み返してほしい名作です。
...続きを読む感情タグBEST3
うわわ!
今回は月でのシーンがほとんど。紫苑のコミカルな表情も見られて親しみを持ちつつ、でも追い詰められてやらかしていく感じで「見てられない!」とか思いながら夢中で読んでしまう…
木蓮、まじで女神だな…
え?いいの?ホントにいいの?
Posted by ブクログ
木蓮さん好き!
笑顔も涙も心も綺麗な人。
紫苑が思うように彼女は最高に恵まれた人間なのだろうか?
彼女が立っている場所から世界がどう見えるのか、彼女が立っている場所がどんな場所なのか本当のところは分からない。
分からないのに恵まれていると決めつける紫苑。
木蓮の1番素敵なところはちゃんと1人1人と向き合っているところだと思う。
誰か他の人を意識して言葉を発したりしない。
いつでも目の前の人や目の前の植物を見つめて、相手に寄り添ってくれる。そんな人だと思う。
彼女が手を握ってくれたらどんなにあたたかいだろう。
紫苑はどんなに嬉しかっただろう。
Posted by ブクログ
シオンからすればギョクが能天気に見えるのは分かるが
ギョクにしたら完全な善意なのだし理解しようと努力をしているつもりなのだ。
ふっかけては跳ね除けるシオンが実は子供の我儘のようなことをしている。
ある意味でギョクに甘えているのだ。
学生時代に完全に決裂したのかと思ったら、
普通にお茶をする仲なのに寧ろ驚いた。
シオン側が避けるかと思いきや意外と基地でもうまくやっているように見える。
夜通し除草をするモクレンを手伝うギョクが好きだ。
シオンのことを庇い、モクレンが立派な人だと思っていると言ったら
ほっとして嬉しそうにしていて、
ギョクはシオンのことも本当に好きなのだな。
それなのに2人を裏切る様な真似をしたシオンが許せない。
シオンを庇う読者さんの感想も相当数見たが、
ギョクを否定してシオンに肩入れしているのが信じられない。
どんな理由があろうともシオンがしたことは許されることではないと思う。