【感想・ネタバレ】三浦綾子 電子全集 泥流地帯のレビュー

あらすじ

誠実に生きる人間に自然は容赦なく襲いかかる。「苦難の意味」を真正面から問いかける感動の長編。

上富良野郊外で、開拓農民の祖父母や兄、姉、妹と暮らす耕作は、中学進学をあきらめ、小学校の代用教員として、一家の生活をわずかながら支えている。そこへ、長い間離れて暮らしていた母が帰ってくるという吉報が届く。そんなとき、十勝岳が突然大噴火、一帯を泥流が襲う……。1926(大正15)年5月に実際に起こった十勝岳大噴火を背景に、懸命に生きる人間の姿を描く感動の長編。

「三浦綾子電子全集」付録として、夫・三浦光世氏による「創作秘話」、十勝岳中腹に立つ著者写真等を収録!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

正しき者には苦難がある、という。辛いこと、苦しいことを通して、神さまが何かを教えてくれる。きっとそのことを理解できる正しい者にこそ苦難がある。
苦難イコール罪の結果ではない。人生における苦難をどう受け止めるかによってその人の人生が真に良いものとなる。正しい者には災いが多い、という言葉が旧約聖書にある。神は私たちに苦難を恵みとして与えているという表現もある。
苦難の受け止め方は人それぞれであり、本当の自分を試されるものである。

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2020年07月26日

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