【感想・ネタバレ】ペンギン・ハイウェイのレビュー

あらすじ

ぼくはまだ小学校の四年生だが、もう大人に負けないほどいろいろなことを知っている。毎日きちんとノートを取るし、たくさん本を読むからだ。ある日、ぼくが住む郊外の街に、突然ペンギンたちが現れた。このおかしな事件に歯科医院のお姉さんの不思議な力が関わっていることを知ったぼくは、その謎を研究することにした──。少年が目にする世界は、毎日無限に広がっていく。第31回日本SF大賞受賞作。

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頭が良く、研究熱心で、理屈っぽい。全然子供らしくないけど、どこか憎めない小学四年生のアオヤマ君。彼の町で起こる不思議な現象とミステリアスなお姉さんとのひと夏の研究と冒険の物語。
ペンギンの群れや「海」、シロナガスクジラやジャバウォックが次々と町に出現してくると思ったら、普通にいじめっことのケンカや探検、おっぱいに思いを馳せたりと、非日常と日常がうまく合わさっていて、あまりSFが得意じゃない人にもオススメです。
森見登美彦独特の、小学生とは思えないくどい言い回しは健在でありながら、表紙の絵のような淡い切なさが全体を通して感じられます。舞台が京都ではなく新興住宅地なのは森見作品にしては珍しいかも。
短い夏休みが終わってしまう、あの懐かしい切ない気分を思い出すのにぴったりな作品です。

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科学少年のおねショタ冒険記!

お姉さんの男勝りな口調と主人公の大人ぶった物言いが面白い。
児童文学的な平易な語り口だが味があり、内容は少しミステリアス。現代ファンタジーとして良作。
少年時代の夏、不思議なお姉さんとの冒険と別れ、こういうお話が好きな方にオススメ。そういえばアニメ映画化もしたとか。

#切ない

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2022年09月29日

ネタバレ 購入済み

小学生の語る比喩が心地良い。

「海」は子どもにしか見えないトトロみたいなものだと思ったけれど,そう簡単なものじゃなかった。
生活は取り戻せた。
お姉さんは行ってしまった。
謎は解けないままだ。
なんだか切ない。

いつの日にか少年の願いが叶いますように。

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2020年11月19日

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ネタバレ

普段SFは読まない為、ついていけないと思うところはあったものの、面白いストーリーだった。後半のスピード感はドキドキしたし、アオヤマ君のキャラが良かった。結末は、アオヤマ君の気持ちを想像して、胸が痛くなった。私は、小学校中学年の頃、毎日何をしていたかな?この本を読んでから、ずっと思い出そうとしている。

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2025年10月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アオヤマ君が一番熱心に研究していたのに、アオヤマ君だけが気づいていなかったこと。最後に気づけたようで、大変嬉しかった。

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2025年09月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小学生のアオヤマくんとお姉さんを巡る不思議な体験の物語。解釈が追いついてないが、おそらくパラレルワールド的な思考の物語で、〈海〉と呼ばれる時空の裂け目的なものを修復するためになんやかんやあってお姉さんが消失…みたいな感じ。

ませた小学生の語り口で進むこの物語は児童書的な側面がありながらわりと小難しいことを言ってたり。
でも、森見登美彦の新たな一面を見せられつつも、期待してるのはこう言う感じじゃ無いんだよな〜、もっとふざけてほしいなあってのが本音。「四畳半神話大系」にも「夜行」にも似つかぬ新領域。

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2025年07月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ファンタジーSFといった感じの小説でした。大人びたアオヤマ君とペンギンを作り出したり出来る不思議な力を持ったお姉さんとのやりとりが、掴みどころがない様で、物事の本質を突いているような気もするけど、やっぱりよく分からなくて、不思議な気分になりました。日常を描いている中に非日常があるアンバランスさが、この物語の不思議さの基なのかも知れないと思いました。いつの日かアオヤマ君とお姉さんが再会出来る日が来るのか…いや、来てほしいと願います。

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2025年12月21日

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