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Posted by ブクログ
"天才を描く天才"曽田正人のバレエ漫画もこれで完結。
間違いなく、全巻どこかで「震えるほどグッと来る。」
人の心を動かす圧倒的な熱量。
それが優しさとか言う情緒ではなくて
どこまでもパワーなのが素晴らしかった。
この感覚が得られるのは日本広しと言えどもこの作家だけだろうね。
最終巻は多少詰め込んだ感が出ているんだけど、
ヒロインである昴の「半生を描くドキュメントではない」って事を言いたかったんじゃないかなぁ。
あくまでバレエである事を追及した結果の内容になってます。
Posted by ブクログ
※『昴』と本作『Moon』合わせてのレビュー。
これまでにも、様々な漫画関係の記事や漫画好きな個人のblogなどで使われてきた言葉だけど……自分も何度も使ってきた表現だけど……、あえてもう一度使おう!
『曽田正人は、天才を描く天才』
まず…。
“バレエ漫画”って……誰が読むの?って(笑)。
本気でバレエをやってるような“高尚な”人がビッグコミックスピリッツ(連載雑誌)を愛読してるイメージは湧かないし(笑)。
観るのが好きな人でも“漫画でバレエを表現できるかい”って思うだろうなと。
バレエ自体に興味の無い人間だったら、なおのこと!……と。
実際自分も、作者が曽田正人でなかったなら手に取ることも無かっただろう。
でも、そこはさすがの曽田さん。
やってくれちゃった……。
いや、ヤラれちゃった。
熱い、アツい、熱すぎる天才の物語に、ただただ引き込まれてしまった。
途中、何度涙ぐんだことか…(苦笑)。
『昴』の最終巻での唐突な恋と意味不明な(必要あったのか疑問)別れについてだけは、不満は残るけれどね。
というわけで、本作だけなら無駄の無い完成度に文句なしの満点なのだけれど、やはり“合わせて”の作品であるので…
★4つ、限りなく10に近い9ポイント半。
2013.04.24.了。
Posted by ブクログ
「シャカリキ」「め組の大吾」「Capeta」の曽田正人さんのバレエ漫画「Moon-Solitude Standing-」完結。前作「昴」から続いて20巻。少女漫画のバレエ漫画にはない線の多さ(汚さ…失礼)と「天才」が見せる(あるいは見る)常人と異なる世界と世界観は、曽田作品に一貫している。今回は肉親との確執、愛憎が作品完結とともに集結して、一安心。でもプリシラ・ロバーツとの関係や身体・精神表現としての異次元のバレエの話(zone)は、Moon後半ではやや弱まったかな…と。「ボレロ」の頃の方がすごかった気がする…。でも好き。