あらすじ
連続殺人鬼ボーン・コレクターは、被害者の周辺に次の犯行現場と殺害手口を暗示する手掛かりを残しながら、次々と凶悪な殺人を重ねてゆく。現場鑑識にあたるアメリア・サックス巡査は、ライムの目・耳・手・足となり犯人を追う。次に狙われるのは誰か? そして何のために……。全世界で熱狂的な人気を有している、推理小説<リンカーン・ライム>シリーズの1作目。ジェフリー・ディーヴァーの代表作にして、ジェットコースター・サイコサスペンスの王道を往く傑作!
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Posted by ブクログ
まさにジェットコースター‼︎
なんてスピード感、そして読者をどこまでハラハラさせれば気がすむのだろう。
きっと心拍と血圧は上がりっぱなしだったはずで、よくぞ持ち堪えた我が心臓❤️\(^-^ )
冷静に振り返るとなかなかグロさ満載でしたね^^;
金曜日の午後十時三十分から始まった本作は月曜日の午後十時で幕を閉じます。
たった3日間の出来事なんです‼︎
ただただ感服。
いやぁ〜それにしても面白かったぁ。
主要登場人物のみならず、それぞれのキャラも濃いぃ。
そこにグロさ満点の猟奇殺人、しかも犯人は単なる頭のいかれた奴ではなく、しっかりと知能犯なんですよねー。
犯人に拉致された被害者を救う為の知能戦、確かに専門用語もバンバン出てきますが、そんなの関係ありません。
連続殺人鬼に立ち向かうのはまさにW主演でもあるリンカーンとアメリア。
ついに追い詰めたと思いきや...
追い詰められるのはリンカーン。
四肢麻痺のリンカーンが犯人にどう対峙するのか?
まさかの噛みつきってε( ̄◇ ̄;)
やっと訪れた平穏...
アメリアは犯人に生き埋めにされ殺されそうになったことで四肢麻痺のリンカーンの自殺願望を理解するなんて、憎い演出もありましたが、いやいや、著者も読者も平穏な日々なんて望んでいません。
本作から始まるリンカーンシリーズ、また寝不足覚悟の作品を追いかけることになりそうです。
(。ρωー。)
※本書をオススメ頂いたNORAxxさんに感謝。
説明
内容(「BOOK」データベースより)
連続殺人鬼ボーン・コレクターは被害者の周辺に、次の犯行現場と殺害手口を暗示する手掛かりを残しながら次々と凶悪な殺人を重ねてゆく。現場鑑識にあたるアメリア・サックス巡査は、ライムの目・耳・手・足となり犯人を追う。次に狙われるのは誰か?そして何のために…。ジェットコースター・サスペンスの王道を往く傑作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ディーヴァー,ジェフリー
シカゴ生まれ。ミズーリ大学およびフォーダム大学を卒業。ジャーナリストやフォーク・シンガーなどを経て作家デビュー
池田/真紀子
1966年、東京生まれ。上智大学法学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Posted by ブクログ
映画でストーリーは知ってたけど小説でより深く話がわかった。あの母親がテロリストだったことに1番驚いた。いつかライムの身体が治る治療法が見つかるといいな。鑑識の捜査が詳しく書いてあって興味が湧いた。
Posted by ブクログ
注意深く犯行を進めてきた犯人が、その周到さゆえに手掛かりを残してしまい、それをライムが見つける場面が手に汗握る。ライムとサックスのいちゃいちゃが下巻は多くて笑ってしまった。クライマックスの畳み掛けが良かった
Posted by ブクログ
*上下巻同じ感想を掲載。
たまたま書店でふと見ていて衝動買い。
有名作家さんだからいつか、とは思っていたけれど、この時が“いつか”だったとは。
*****
かつてニューヨーク市警にて科学捜査部長として活躍していたリンカーン・ライム。
捜査中の事故により左手の薬指を除き、首から下の四肢麻痺の身体になってしまった彼は安楽死への想いを募らせていく日々を送っていた。
ようやく願いが叶うかという頃、昔の同僚がライムに事件を指揮してほしいと急にやってきた。
追いかけるは猟奇的殺人者。
警察を挑発するかのように事件を仕掛け、するりと逃げてゆく。
ライムは犯人を止めることができるのか。
*****
ボーン・コレクター、とあるように骨の描写が度々あり、読みながら眉間に皺が寄りまくり…痛い、怖い。
ネズミや犬(野犬だけれど)も怖くなる…。
人の命を何とも思わず、着々と冷静に凶行に及ぶ犯人。
その淡々とした行為と被害者の心情の差がとても恐ろしかった。
四肢麻痺の名探偵は死にたいと渇望している。
その行方も非常に気になっていた。
安楽死を望むライムにとっては叶えてあげることが最善なのかとは思うのだけれど…。
彼の周りの人々はとても魅力的。
特に介護士のトムがお気に入り。
雇い主のライム相手にびしばしと言葉をぶつけるトム、そこがライムが彼を雇い続ける理由でもあり、2人の信頼関係がいい。
最初は険悪な雰囲気だったサックスとの仲も気になるところ。
鑑識のいろはなんて全く分からないのにライムにふとしたことで目をかけられ、彼の目となり足となり…現場に駆り出されるサックス。
死体を見るだけでも恐怖していた彼女が物語の後半には驚くたくましさで現場を照らしてゆくのが良かった。
それも彼女の中にある被害者を救いたい、という気持ちが強かったことが大きいんだろうな。
ライムは動機より証拠、被害者のことも差し置いて証拠、となりかねないところもあるけれど、サックスは救助第一!な印象で一本筋が通っているところがカッコいい。
他の仲間たちも個性的で、またみんなで捜査しているところが見たい、というわけでシリーズ通して読むぞ。
Posted by ブクログ
上巻に続いて一気読み。下巻はアクションシーンが増え、さながら『ミッション・インポッシブル』のような息もつかせぬ怒涛の展開でした!
今作の魅力はやはりアメリア・サックス。
あれほど広報課に異動したがっていた彼女なのに、持ち前のタフさがどんどん露わになり、今にも焼け落ちんとする教会に被害者を救助に行ったり、危険なアジトに乗り込んでいったり……。映画版ではアンジーが演じているそうですが、私の脳内では完全にトム・クルーズでした(そして映画の公開は1999年!もっと最近かと)。
あんなに嫌がっていた(当然だ)鑑識作業もライムのスパルタ指導ですっかり板につき、終盤で「まっさらな現場が!」などと反応する場面ではその成長を感じました。
そしてニューヨークを恐怖のどん底に叩き落としたボーン・コレクターの正体。これまた完全に予想外でしたね〜。あの告白のシーンで空気が急に冷たくなる雰囲気がとてもよかった。
ただ、復讐の対象がライムそのものなら、もっと早くからそれを突きつけてもよかったんじゃないかなと。意外な告白ではありましたが、やや性急に感じました。というかポーリングがかわいそうすぎる……。
結末を迎えて、FBI捜査官の読みも間違っていなかったことがわかりましたが、キャロルの夫の名前も「ロン」なので「セリットーの元妻??」と勝手に混乱……なぜ同じ名前にしたのか。
けれど、今後の展開も期待できる終幕に、このジェットコースターストーリーに夢中になっていた読者の多くはさぞ歓喜したのではないでしょうか?
星3つなのは、好みの問題ということで……やっぱり物理的に痛いストーリーは苦手なのです。私が何よりも怖いのは”骨が折れる”の描写なもので。。
以前読んだ『書店主フィクリーのものがたり』に”ジェフリー・ディーヴァーしか読まない警察官”が出てきましたが、なんとなく言いたいことはわかったような気がしました。
これはじっくり考えるより、勢いに任せて急転直下の展開を楽しむ物語。絵面も派手ですし、痛いのが平気な方にはオススメしたいですね。
ところで、プロファイル表がいつも文章の途中で挿入されるのは気になりました。章の始まりでよかったのでは……?
Posted by ブクログ
上巻に引き続き事件が起こる。
アクションは激しさを増し、必要性を疑いたくなるほどの凄惨な場面も描かれる。映像化を強く意識しているように見える。
何度かのどんでん返しがある。最初のはジャブで誰にでも分かると思うが、最後の方のものは確かにびっくりするかもしれない。
そういえば、わざわざ触れる必要がなさそうなエピソードが上巻からたびたび唐突に挿入されていた。これに出くわすと何か話が脇道に逸れたような感じがして読書のテンポが落ちてしまうことがあったのだが、書かれるのにはちゃんと意味があった。こういったものは大体伏線と思っていい。
そんなわけで、ラストのどんでん返しも慣れている人なら見通せてしまうのかもしれない。
ジェフリー・ディーヴァーとはどうやらそういう読み方が求められる本のようです。