あらすじ
何歳まで生きたいですか? 大往生は万人の願望。マスコミは90歳を超えても元気な「スーパー老人」をもてはやし、死ぬまで健康であるべきだという圧力は強まる一方だが、いま現実はどうなっているのか。現役医師2人が、誰も本当のことを言わない高齢者の生き方・老い方・逝き方を赤裸々に語り合った。アンチエイジングを謳い、高齢者を飯の種とする医療界はどこまで信用できるか?
そもそも医者の多くがなぜがんになるのか? 大往生は可能なのか? 等々、遅かれ早かれ誰もが直面する生死の真実。
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Posted by ブクログ
思い通りの死に方、というタイトルに惹かれて読む。
思い通りの死に方ができれば、こんな安心なことはないではないかと考えたため。
筆者は「人間の死に方」で有名な久坂部羊さんと「大往生したけりゃ医者と関わるな」著書の中村仁一さん。
この2人の延命治療反対派2人の対談なので、反対意見を差し挟まれることもなく、話が弾む様子が文字から見て取れる。
以下、心に残ったところ
①「自分の死を考えるための行動」として一番のおすすめは棺桶に入ること
②死に方は意のままにならないが生き方は思い通りになる。納得の行く尊厳ある生き方をすれば最後はどんな死に方であろうとどうでもよくなる
→ほんとそのとおり。やはり結局死に方は選べないんだと改めて思った
③「人生劇場」においては、色々な役柄が必要。半身不随の役、寝たきりの役など、あなたならきちんと演じてくれるだろうと見込まれて与えられたその役柄に徹すればいい。
→なかなか受け入れにくい考えだが、何事もプラスの側面があるので、そこに光を当てるというポジティブ思考を極められればそうなるかも
あとから調べたところ、中村仁一さんはすでに肺がんで亡くなっており、セデーション(鎮痛剤等)も行わなかったとのこと。