【感想・ネタバレ】華竜の宮(上)のレビュー

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積ん読くずし

面白い!
描かれてる科学や技術は専門外であまり興味は持てていないが、話が面白い!
青澄、ツキソメ、タイフォンの全員がキャラ立ってていいね
汎アがわりと中心的舞台なので、中華系SFの情景が浮かぶなあ

この世界で災厄を逃れた大型コンピュータって一つだけ(シャドウランズ)なのかな
ああいうとこって電気が必要で、とすると水も必要なので、災厄で沈みやすい傾向にはあるのかなあと

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2024年03月06日

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地球の海面が上昇し殆どの国が海に沈んだ世界
マントルやら地殻やらの動き
新たに生まれた人類
すごく面白い
緻密な世界観

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2021年12月09日

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久々の読書で、すごい大作に出会ってしまった。
圧倒的に壮大な世界観。実現しない世界を、読者の頭の中に、こんなにも鮮やかに再現させられるなんて。想像力が掻立てられる文章につられて、どんどんページを捲ってしまう。

この世界を取り巻く環境やシステムが大きく変わっても、変わらない人間達、政治。
自分の信念を信じて、より良い世界の実現のために、時にぼろぼろになりながら、真摯に闘う主人公の生き方に胸が熱くなった。
「彼らは全力で生きた。それで充分じゃないか。」

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2014年02月23日

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前情報なしで読み始めたので、最初は科学小説的なものかしらと思ったら突然の天変地異と殺戮知性体というメタルギアな世界。

虐殺器官ばりの殺伐とした展開かと思いきや、いろんな意味で人間性と人類のあり方について考えさせられると同時に、青澄や桂大使、マキといった登場人物(?)が魅力的でシンプルに楽しめる作品でした。

どういうラストにたどり着くんだろうと思いながら一気よ魅しましたがまあまあかなあという印象です。ツキソメの秘密あたりをもっと掘り下げてもよかったのかなーと個人的には思いましたがこれはこれで楽しめたのでよしとします。

ちなみにストーリー初めの頃に、地震についていろいろふれられているのですが、被害について、全く津波について触れられていないのがいまの時代には却って不自然な気がするのが、自分としてはちょっと感慨深かったです(あとがきにこの作品が東日本大震災前に書かれたことと、作者ご本人が阪神大震災で家族を喪ったことが添えられています)。

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2014年01月13日

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SF、まさしくSF!という感想をもった作品。
ジャレド・ダイヤモンドの「文明崩壊」を読んだことにより、長期的な環境変動と人類の危機に対して以前とは違う感覚を得た私には、この世界観が突き刺さる。
プルームの上昇は、(小説用に)タイムスケールをいじっているので本来は起きえないことだが、それでも地球環境の変動、遺伝子・環境の改変、予想外の連鎖を引き起こす改変手段、人間の思考を補助する人工知性体(AI)に制御不能に陥っている生物工学兵器、と現代(近未来)を暗示するようなストーリーではないか。


ホットプルーム上昇による海底面の上昇、それに伴う海水面の急激な上昇による陸域の大幅な減少。こういう人類滅亡のさせ方もあるのかと思った作品。
ポストアポカリプス後の世界であり、遺伝子の改変や環境への人為的な介入も当たり前のように行われている。その一方で、人類は相変わらず協力しあうことができず、自然界への介入も予想外の反作用を引き起こす、というこれまでと変わらぬ歴史を歩む。

序盤は、過酷な世界の中で主人公青澄らが目の前の問題(生活の改善)に奮闘する物語かと思ったが、本書終盤では再度のホットプルームによって人類が存亡の危機に立たされていることが判明していく。
数世紀を経て発展した科学技術でもこれは回避できず、一方で、減ってしまった人的・物的資源を有効活用するために環境適用技術を集中的に進歩させた人類は、地球からの脱出手段を持たずその開発も間に合わない。逃げることも出来ず、止めることはおろか逸らすことも部分的に安全地帯を作ることすら出来ないという八方塞がりのなか、人類存続をかけて足掻くという壮大なストーリーへと発展していく。

本書の良いところ、というかすごいところはタイムスケールではないかと思う。見所をつくるためには、1週間、数ヶ月、数年、といった比較的短いタイムスケールでコトの顛末を描くのが普通だろう。
ハリウッド映画のように長期戦になりそうなテーマでも「主人公の英雄的行動で救われる」というオチになることが多い。主人公らの寿命が尽きてもイベントが起こらないような物語はかなり珍しい。
しかし、本書はその珍しい部類で、最長50年後に起きる大異変に対応していくという、より現実的で、それゆえ複雑でとても難しい内容にチャレンジしている。
本書の中では滅亡の危機に瀕しても人類は一枚岩ではないので(これも残念ながらとても現実的)、進むほどに状況は絶望的に、それとは対照的に登場人物達は(小さな)希望を持って活動している。(下巻の冒頭で世界情勢が主人公らに明かされるのだが、)上巻末は悪い意味で「戦術的勝利の連続は戦略的勝利に結びつかない」というむなしさを覚える展開になっている。
とは言っても、ただ暗いだけの話では無く、下巻を読み終えるのを待たずに続編購入を決めるほどに面白い話になっている。
プルームの再貫入がなくても過酷な世界で、人間同士の争いに邪魔されながらも前に進もうと足掻く主人公らの熱い物語には引きつけられるものがあるし、海洋民の生態も面白い。環境が安定すればすぐに力を盛り返す人類に対して、旧世界の負の遺産としての生物兵器や、ドライブされた遺伝子変異(敵が比較的短期間に変異することで対策が変わる)というギミックで制限を掛けているのも上手いと感じる。

大きな絶望の中、小さな希望以外には見いだせそうにない世界観だが、最後にどういったオチを持ってくるのか楽しみな作品である。

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2024年03月04日

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感想
SFだから当たり前だが、人間も変容し、高度な人工知能と自然が融合した独特の世界観。天変地異が起こっても人はやはり、土地争いと戦争に明け暮れるのかと思うと少しウンザリしてしまう。

人間が作り出したものに翻弄され、人間が歪み合う。人間のカルマのなれの果てを描いているよう。ありえるから怖い。

盤は細かい話から一気に壮大な話へ、人類に第二の危機が生じる。

あらすじ
近未来、海底が260m隆起して、人々は土地の奪い合いを始めた。それぞれが連合国を形成し、そのうちに陸上民と海上民に分かれて人は生活するようになった。

青澄は陸上民で、海上民とのトラブルを解決する外交官だ。今回政府から、ツキソメという海上民を日本政府に帰属させ、税金を納めるように交渉せよとお達しがあった。一方のツキソメは、日本に帰属する気はないが、海上ステーションの建設により生まれる利益を納めても良いと言ってくる。青澄の交渉が始まる。

海上民は魚舟と共に生活する。ツキソメは多くの魚舟を操れる結手だった。パートナーのいない魚舟は陸に上がって、餌を食い散らかす問題になっていた。

細かい政府の縄張り争いにとどまらず、地底のマグマが大量に地表に噴き出す可能性が予測されたこれにより、噴火による直接の影響だけでなく、空が粉塵で覆われることにより、太陽光を得られず極寒の中、人類が滅亡する可能性が出てきた。

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2024年02月03日

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再読。
ストレスフルだがエンターテインメント。
電脳戦?なんてもう。
主人公?のセリフがいい。
一つだけネタバレにならないはず?のものを。
「彼女のことを、目の前で下等な生物のように言われてみろ。おまえだって気分が悪くなるぞ。連中は己の下劣さに自覚がない。自覚がないから、際限なく下品な言葉を繰り出せるんだ」

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2018年12月15日

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おすすめされてて気になってたSF

未来は温暖化じゃなくてマントルが盛り上がって(よくわかってない。笑)水没する
ウォーターワールドみたいな

でも遺伝子の操作とか
有害物質の影響で
魑魅魍魎がばっこする

ちょっと「新世界より」風

主人公とその相棒はいいかんじ

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2015年05月05日

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