【感想・ネタバレ】化物園のレビュー

あらすじ

「私は人ではありません。数百年を旅して回り、メンタマグルメに興じています」

公園の雑木林を狩り場に、人間のメダマを狙う《猫》。
かかわったものに呪いをかけ、どこまでも追いかける《蛇》。
甘言で家を乗っ取り、金だけさらっていく《狐》。

古今東西、人間の陰に生き、喰らい、時に育てる化物たち。
その醜くて愛おしい姿を、とくと、ご覧あれ!

醜悪、異様、狡猾、艶然――。
恒川光太郎が描く、身の毛もよだつ究極のホラー七篇!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルから化物がたくさん出てくる話かと思ったけど、その化物は人間のことを指していることが読んでいくうちに理解できた。

人間の中にある形にならない思考や狂気が何かのきっかけで出現するとき、他人からみると理解できない化物に映る。
前半はそこに狂わされる人と巻き込まれる人の話。
後半は帯にもある「人間を飼う」ことで生まれる世界への違和感と問題提起に思えた。

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2025年09月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ケシヨウと呼ばれる人ならざるモノが、関わる七つのお話。
なんでこの本のタイトルが、「化物園」なんだろうと、読みながら考えてましたが、ケシヨウ視点から見た人間が「化物」だから「化物園」なのかと。
前半は禍々しい話ばかりでしたが、最後の2篇はいつもの不思議な世界、恒川ワールドでした。
やっぱこの人の作品面白いわ!

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2025年06月12日

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