あらすじ
「私は人ではありません。数百年を旅して回り、メンタマグルメに興じています」
公園の雑木林を狩り場に、人間のメダマを狙う《猫》。
かかわったものに呪いをかけ、どこまでも追いかける《蛇》。
甘言で家を乗っ取り、金だけさらっていく《狐》。
古今東西、人間の陰に生き、喰らい、時に育てる化物たち。
その醜くて愛おしい姿を、とくと、ご覧あれ!
醜悪、異様、狡猾、艶然――。
恒川光太郎が描く、身の毛もよだつ究極のホラー七篇!
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Posted by ブクログ
タイトルから化物がたくさん出てくる話かと思ったけど、その化物は人間のことを指していることが読んでいくうちに理解できた。
人間の中にある形にならない思考や狂気が何かのきっかけで出現するとき、他人からみると理解できない化物に映る。
前半はそこに狂わされる人と巻き込まれる人の話。
後半は帯にもある「人間を飼う」ことで生まれる世界への違和感と問題提起に思えた。