あらすじ
時は十二世紀初め、宋朝八代皇帝徽宗の世。後の名将岳飛は生まれて三日目に大洪水に遭い、母とともに流されてしまう。貧しいながらも文武に才を示した岳飛は、頼もしい仲間を得て、朝廷のために働きたいと考えるが……。中国史上最大の英雄岳飛を描いた一大スペクタクル、第一巻。
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Posted by ブクログ
中国最大にして、悲劇のヒーローである岳飛のお話。日本ではあまり有名ではないかもしれないけど、宋の時代の英雄。
北方謙三の『岳飛伝』とはまた違って、読み比べるのもいいかと。
Posted by ブクログ
田中芳樹著「岳飛伝(1)青雲篇」を読みました。
表紙の絵のかっこよさと、あの北上次郎氏が解説で絶賛していたのが読みたいと思ったきっかけです。
中国宋の時代に活躍した英雄「岳飛」を描いた歴史小説です。
私はこの人物をまったく知りませんでしたが、三国志に負けない魅力的な人物として描かれており、惚れ込みました。
この巻はまだ、「岳飛」の若かりし頃が中心で、仲間を集めていくところが描かれており、これからどのように歴史の中で活躍していくのか、楽しみであります。
著者田中芳樹氏の本は、「銀河英雄伝説」を全部一気に読んだ覚えがあり、またあのときの興奮を思い出しました。
Posted by ブクログ
北方ようれい伝の刊行が終了し、単行本で岳飛伝が始まったこのタイミングで、史実になるたけ忠実な物語も読んでおきたいと思って手に取った本。でも読み始めてから気づいたけど、著者編訳なのよね、これ。昔、水滸伝か三国志で、同様の編訳版を(詳細は忘れたけど)読み始めて、序盤で挫折した経験ありだから、今回もひょっとして…って危惧したけど、とりあえず杞憂だった。章の組み立てとかタイトルとかは向こうのもの、って感じするけど、ちゃんと咀嚼された上で再構築されてる感じがするから、読み心地も問題なし。内容的にはこれからの盛り上がりに向けての序章、って感じで期待感も高まります。