あらすじ
【TVアニメ化!!】騎士か、叛徒か。勇気か、暴走か。テグネウの脅威(きょうい)にさらされたまま、魔哭領(まこくりょう)を奥へと進む六花(ろっか)の勇者たち。その道中、ゴルドフが突如「姫を助けに行く」とだけ告げ、アドレットの制止を振り切って姿を消す。不可解なゴルドフの行動に、六花は再び混乱に陥る。ゴルドフが「七人目」なのか、それとも何かの策略にはめられているのか…!? さらに、再び現れたテグネウは凶魔(きょうま)たちの内紛について語り、挙句(あげく)に自分と手を組まないかと提案をしてくる。果たしてその真意とは? 伝説に挑み、謎と戦う、圧倒的ファンタジー、第3幕!
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ありがちなファンタジーモノでしょう?と思った貴方!実にもったいない!もちろん作品の世界観は剣と魔法のハイ・ファンタジー。ですが、「神に選ばれし6人の勇者」が「7人」も集まり、さぁ大変。「なぜ7人いるのか?」「誰が偽者なのか?」というミステリー要素が物語の核に複雑に絡んでいきます。疑心暗鬼に陥った勇者達が「仲間を信じることができないまま敵に立ち向かっていく」という描写はたまりません。しかも、巻頭プロローグで「えっ!?」と思うようなシーンを先に見せられてしまっているので、とにかく先が気になって仕方がない。ページをめくるのが楽しくて仕方がない!「ラノベ」や「ファンタジー」の先入観を捨てて手に取っていただきたい一冊です!「このライトノベルがすごい!」2013年度作品部門第3位。
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Posted by ブクログ
ラノベなんだけど、ザ・ミステリーでもないんだけど、会話と状況から謎を解くのはやっぱりミステリーかな。一冊目からどう続くか気になって読んできたけど、ストーリーも進みつつ、毎回同じパターンでもなく飽きずに読めてます。ただし一気読み必至かな。時間があくと自分で考えるための材料を忘れる。
そしてようやっと挿絵でキャラがわかるようになってきたw
Posted by ブクログ
評価:☆4.5
伝説に挑み、謎を戦う、圧倒的ファンタジー第3弾!
七人目の正体が分からぬまま、今回もゴルドフが突然ナッシェタニアの元へ向かったり、テグネウやドズーが協力を申し出てきたりと、六花は再び混乱に陥る。
テグネウとドズーがそれぞれ七人目を別に同時に送り込んでいたり、凶魔同士での対立があったりで、アドレット達が翻弄されるのも仕方ないレベルw
分からないことだらけで先が気になる作りにはなってるんですが、真相が「○○年前にしてました!」とか「○○能力の凶魔のおかげで~」みたいなのが多くてちょっとそれ反則じゃない?と思ったことがしばしばw
刃の能力を使ってるから本物の姫だと散々言っておいて、後から刃の能力を持つ凶魔だったってそりゃねーでしょw
身隠しの能力も説明してたのと違うじゃねーか!って感じ。敵が嘘を言って騙すのは全然良いんだけど、こういう能力とかの設定の部分で実はそうじゃなかったっていう展開のさせ方はよろしくないと思う。何でもアリになっちゃうからね。
結局ドズーやナッシェタニアと手を組むのかなとか、続きは気になるので丁寧な謎解きにしてくれることを期待。
「またあなたを、助けに行っても、いいですか」
「あなたにたくさん嘘をついてきたけれど、これだけは本当のことよ」
「………かなえたわ。六年前の、願い事」
Posted by ブクログ
1、2に続き、またまたとても面白かったので満足。
1の衝撃的な引きに続き、2では「そうきたか!」となってから、さあ今回。
ミステリの構図は2の方が綺麗だし、今作は強引なとこがけっこう目についた。
でもそこは取り沙汰しなくても良い気がしてる。この主役だからこそ、こんな構図になったってことにして。
最後、主役さんが、詰めの部分を確定させる場面で推理が存在せず、謎→解決の構図ではなく、問題解決としての発想を発揮して一連の締めとしたところが、1~3章の彼との対比のように感じられた。
今回の物語の意味を考えるうえで、3章終了までにどこまで推理できるのかが重要なポイントなんかな。情報の共有があくまでなされなかったところとか、1~3章で伏線はけっこうあったことを踏まえて。
しかし情報=伏線に対して、彼は解釈を全然ほどこせず、さらには重きを置いていたはずの信頼という面でも負けていたところが、仮にミステリのシリーズとすれば、探偵の敗北のようだった。
続きが楽しみ。現在、だいぶ期待しているシリーズになっている。
Posted by ブクログ
今回はゴルドフをメインにおいた話。最初にアドレット視点で物語を展開して現れた謎を後半でゴルドフ視点で進めることで解決していくといった感じだった。
正直今回は1,2巻に比べるとインパクトだったり納得感だったりが少ないかなーと思った。
ただやはり7人目は誰なのかというのはいまだにわからないし謎が謎を呼んでどんどん気になるポイントは増えていくし話に引き込まれた。次がまた楽しみになりました。