ありがちなファンタジーモノでしょう?と思った貴方!実にもったいない!もちろん作品の世界観は剣と魔法のハイ・ファンタジー。ですが、「神に選ばれし6人の勇者」が「7人」も集まり、さぁ大変。「なぜ7人いるのか?」「誰が偽者なのか?」というミステリー要素が物語の核に複雑に絡んでいきます。疑心暗鬼に陥った勇者達が「仲間を信じることができないまま敵に立ち向かっていく」という描写はたまりません。しかも、巻頭プロローグで「えっ!?」と思うようなシーンを先に見せられてしまっているので、とにかく先が気になって仕方がない。ページをめくるのが楽しくて仕方がない!「ラノベ」や「ファンタジー」の先入観を捨てて手に取っていただきたい一冊です!「このライトノベルがすごい!」2013年度作品部門第3位。
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Posted by ブクログ
評価:☆5
ミステリー風味な圧倒的ファンタジー第2弾。
1巻がかなり良くてハードルが上がってて少し心配だったのですが、杞憂でしたね。
散りばめられた謎、疑心暗鬼になる勇者達と緊張感、そしてラストに向けて謎が解明されていく展開はお見事。
ただ今回は最初に犯人的存在が書かれていたのが少し残念。あれは伏せておくほうがよりスリルがあったように感じる。
初めて抱いた恋という感情に戸惑うフレミーが愛おしい。周りの人間を信じない脆さと危うさもあって、アドレットが守りたくなるのも分かる。
モーラは勇者であるべきだったけど、母親であることを選んでしまった。母親としてもとるべき選択肢は間違っていたのだろうけど、我が子を愛しく思う気持ちを思うと辛いね・・・。
モーラがしたことは許されることではないけど、感情に振り回されずに現実を見てそれを許せるハンスがカッコよすぎる。
しかしまだ7人目が分からんとはな。
でも勇者側からしたら未だに誰か分からないのはモヤモヤするなんてレベルじゃないだろうし、テグネウが7人目を動かさないのは良い策略なのかも。
Posted by ブクログ
1巻で終わりのネタかと思っていたけど、まだそのネタひっぱるんか!って1巻最後につっこみ入れてしまった。まだまだ続く犯人探し。プロローグで後半の重要シーンを持ってきて引っ張るのは定番だけど、そこにどう繋がるのか気になって読み進めてしまう。個人的には1巻より良い意味で裏切られた。エピローグでさらに風呂敷広げて今後も楽しみ。
Posted by ブクログ
モーラの秘密が明かされる巻。時間軸が前後しているのは賛否両論だと思う。
ハンスの死から始まり、どきっとするも、ロロニアの特性を考えると、仕掛けは最初から見えてしまっていた。
それでもこの話はやっぱりおもしろい。この巻で読みのをやめようとは思わない。