あらすじ
十三歳。四季はプリンストン大学でマスタの称号を得、MITで博士号も取得し真の天才と讃えられた。青い瞳に知性を湛えた美しい少女に成長した彼女は、叔父・新藤清二と出掛けた遊園地で何者かに誘拐される。彼女が望んだもの、望んだこととは? 孤島の研究所で起こった殺人事件の真相が明かされる第2弾。
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Posted by ブクログ
みんな仲良く大集合のご機嫌な一冊。
なんと言ってもVシリーズが世界で1番すき。
なんて呑気に読んでいたらそうだ!この年でした。すっかり忘れていた。
わからないのに全てわかるような。すごい。としか言えない。全てずっと正しくて、だからなのか、としか言えない。優しさと愛情と慈しみを感じた。言葉と行動から。
最近悶え苦しみながら断捨離をしており、自分には何が必要か考えたらやっぱり森博嗣の作品だという結論に達した。寄り道もいいけどさ。
別に無理に捨てなくても良いのでは?と言ってくれた友人に拍手。
プラトンの饗宴は愛読書なのでもうそれだけで鼻血出そう。
欠点も多いけれど人間くさいキャラクタたちと絡めて四季の内面の変化を描く。無駄なく綺麗。生きるとは美の本質を認識することとプラトンは言ったとおり、美しい話の展開。こうやって美しいものを見ることでイデアに近づいていく。生きる希望はもうここにしかないのではないかというほど、まだ少しやぶれかぶれだ。それでも恐怖を感じられるほどには幸せだ。
オリンポスの神々は親殺しを経て力をつける。
オイディプスもこのモチーフがあるせいか、男性の自立という意味づけをされがちですが、そうじゃなくて神様に近い存在にとっての自立だから性別など関係ない、とする目の付け所が素敵。
ちゃんとギリシャ神話の味がしました。
夏は必ず過ぎ去ってしまう
夜更かしして伏線回収してしまって寝付けない。ここ7年くらいで一番のびっくり。
Posted by ブクログ
この巻では、四季が両親を殺すまでが描かれている。
どうして新藤の子どもが欲しいと思ったのかも四季の
言葉で示されている。が、理解が難しい。
両親にそう話した結果、こうなることは簡単に想像が
できたはずで、それでも…というところに、出産を経
験することがどれだけ四季にとって重要だったのかが
わかる。
天才って幸せだろうか?と思わずにはいられなかった。
「すべてがFになる」を読んでも、産後の四季は瀬在
丸紅子とは似ても似つかないし。産後、四季が娘に対
して、経験に関してどう思ったか知りたい。
半分も理解できない自信はあるけど興味がある。
新藤に関しては…気持ち悪いとしか言えない。関係上
完全に距離を置くことは難しかったかもしれないけど、
坂を転げ落ちている自覚があった時点でどうにか出来
たはず。四季のスペルにかかってるかのような言動に
は薄気味悪さを感じた。
思いがけず犀川先生と両親に会えたのは嬉しかった。
Posted by ブクログ
登場人物が豪華すぎる。
林さんの名乗ったあの一言に痺れたり。
まさかの彼女は彼に惚れていたり。
彼は相変わらずの泥棒さんだったり。
S&MシリーズとVシリーズを通して読んできた読者にはご褒美の巻だったかと。
Fにつながるあの事件の核心が描かれる。
四季はただ、恋をしただけなのかな。
それともそれも、計算通りだったのかな。
Posted by ブクログ
うわーもう、うわーっ!!!
犀川先生に喜多先生に保呂草さんーっ!!!
林さん紅子さんともう・・・。
オールキャスト勢揃い万歳って感じで。。。
今まで読み進めてきて良かったなぁってニヤニヤしちゃう一冊でした。
『すべてがFになる』の印象もさらに変わった。
全て最初から計算ずくなのであれば本当に凄い。
Posted by ブクログ
色々なことが明らかになりすぎて頭がパンクしそう…
Vシリーズの登場人物がたくさん出てきて同窓会みたいだ!と心躍らされていたら、まさかの大事実が発覚したではないですか…
Vシリーズ最終巻の最後で林さんが匂わせてたのは、そういうことだったのね…犀川先生…!
「春」では冷静で人間離れした四季が印象的だったけど、今作は新藤叔父に恋(?)をする普通らしさも垣間見えたので少しほっとした。
ここから「すべてがFになる」に繋がっていくと思うと、相変わらず森先生の構成力?には脱帽です。
あと、あと、四季と各務さんの、キス…!!そして保呂草ァ!!!!
Posted by ブクログ
第2弾
いろんな過去作につながる。四季の凄さが徐々に出て来る。恋は本当なのか。紅子さん、高校生の犀川くんとも喜多くん。保呂草や各務の別の顔… だんだん謎が解けていくのが楽しい。 が、ラストに向かって全然楽しくない。 目をそらしてしまいそうになる。 いつか全てがわかる日がくるのか、明かされているのにわかっていないだけなのか。
Posted by ブクログ
vシリーズは1と5巻しか読んでないのですが、
「犀川先生」が出てきて繋がりを読むことができました。
ここから『すべてがFになる』が始まるのですね。