あらすじ
地上へ――願いは、眼下の景色へと広がる。ニシマルという研究者に突き動かされ、ソウタの想いを込めた計画は、ついに始動する。地上への下降機、搭乗者にはミツ。それは遠い夢のようなものだった。一方、そのソウタとタマチが勤める工場では、小さな危険が数多くあった。点検業務に携わるタマチは所長に訴えかけるのだが、逆に点検データを改ざんされる憂き目に遇う。絶望すら感じるタマチに、祖母はいつでも優しい眼差しを向けている。その想いに後押しされ、タマチは自分の道を、今一度振り返り、そして…?
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Posted by ブクログ
徐々に撒かれていた不穏の種が一気に花開いた感じ。この漫画はこういう側面も描ききらなきゃならない作品なのだとは思うが、それにしても辛い。
タマチのくだりは本当に良かった。結局ケリを付けたのは自分自身というのはタマチらしい。みんな揃いも揃って、面倒な性格してる。
Posted by ブクログ
このほど、7巻で完結した。でも、表紙が好きなので、こちらで登録(^^;。
どんな結末になるのか、まったく読めなかったので、最後までドキドキした。
みんな、抱えているものがある。
捨ててしまえば楽になれるのに、捨てられない。捨てるわけにはいかない。
引きずって進むしかないのだけれど、足は重く、迷う。
でも、いつしか傷が癒えて、軽やかに進むことができるようになるはず。
それには、自分の傷と向き合うしかない。
正面から向き合って、乗り越えていくしかない。
この巻の最後で、タマチが叫ぶ。
「自分で立てよ。誰かに頼るな!」
そして、泣き崩れる。
許されるためには、自分で許さなければならないけれど、
それには、長い長い時間がかかる。
そして、また歩き始めなければならない。
タマチは立ちあがる。
歩き始める。