あらすじ
上杉謙信の死後、本多正信は家康の命を受けて全国を縦横し、織田軍の足止めに成功。満を持して家康は、全兵力を尾張へと侵攻させた。快進撃を続ける徳川軍の前に、強大な織田軍の反撃はあるのか? そして家康と正信は天下を獲ることができるのか!?
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Posted by ブクログ
激しい戦いが行われているのにもかかわらず、戦場の場面はほとんどなく、全体的に淡々と出来事を積み上げていく描写が続いているため物足りなさを感じていたが、家康の視点で描かれているのでは?と思い読み返してみると、家康、そして正信が関わっている場面は詳細に描かれているのに対し、それ以外は結果のみであり確かにそれを思わせるように感じた。また、戦の描写は少ないが人物の心情描写が充実しており、冷静であった本多正信が感情をほとばしらせる場面、織田信雄の豹変は特に印象的で、その点に限っては戦場の描写が無いことがかえって良い効果をもたらしているとさえ思った。読みたかった内容ではなかったが、これはこれでありではないかと思う作品だった。