あらすじ
王位継承に敗れた第二王子。そして、その王子の国が侵略した国の王女。支配した者とされた者。互いを憎みながらの長い旅が始まる――。「紅牙のルビーウルフ」の淡路帆希が贈る、宿命のファンタジー!
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Posted by ブクログ
繊細で美しい言葉選びにドキドキしました。
元々は1巻完結だっただけあり、この1冊だけで十分な満足感を得られますが
読み終わった後「早く続きを!」と
思わず逸るほど魅力的な世界観・キャラクターたちでした。
純愛ものが好きな方にはぜひぜひ読んでいただきたい作品です。
Posted by ブクログ
ふ、不覚にも泣いてしまった……。ラスト数ページは涙ぐみながら読んだ。こういう話に私は弱い。
まさか、こういう展開だとは思わなかったよー。
未来で、二人が再会するといいのにな。
Posted by ブクログ
設定はありきたりだと感じましたが、心理描写がとても良いです。
アマポーラの惹かれながらも、その恐怖が忘れられない様。
テオバルトの惹かれたからこそ、己がアマポーラに植え付けた恐怖心に苦しむ様。
この二つの描写が混じり合い、物語に驚く程の奥深さを生み出します。(^_^)
Posted by ブクログ
先輩の本第二段。
普通の恋愛ものかと思いきや、なんとも切ないお話だった。
エパティークが世間や家族を知り、成長していく姿が丁寧に描かれており、彼女の影響を受けたテオバルトも柔らかく変化していくため、どちらも好きになっていける。
他の方のレビューでもあったけれど、このイラストはちょっと幼すぎるような気がしてイメージには合わなかった。
いっそ挿絵なし、もしくは顔なしの方が合ったかもしれない。
Posted by ブクログ
久しぶりに読んだ切ない話。
最初は憎しみあっていた主人公とヒロインの距離が徐々に縮まっていく。
設定はありがちだが、心理描写がとても丁寧で、感情移入しっぱなし。
かなり好きな作品になった。
Posted by ブクログ
隣国の侵略によって囚われの身となった王女と、彼女を贄として伝説の銀竜を呼び出す命を受けた支配国の第二王子。お互いを憎み合うも、居場所のない2人が辿る旅の行く末はー
これこそ私の好きな富士見!と言えるハイファンタジーな作品。なかなかしんみりさせる構成になっていて、ちゃんと完結させてるのもなかなか(故に、どうやって続いてるのか気になるところ)
ただ、挿絵と内容のギャップが残念。
アニメっぽいカラーリングの作品じゃあないよなぁ。もっとこう、鶴田謙二的な絵が欲しいな。
Posted by ブクログ
交差する2人の思いが切ない。
思いが通じ合うのか?と疑ってしまう程に険悪な関係が、変わるその瞬間が優しい。愛おしく感じた。
また、2人の関係が変わるその瞬間は、彼らが生まれ変わる瞬間であり、あまり入れ込めなかった2人と1人を読者(私)が好きになる瞬間であったのだと読み終えた今思う。
Posted by ブクログ
かなり感動できると思います。家族に見捨てられ、でも実は愛されていて、本当の愛を知り、愛することを知り、守ることを知って、守られることも知って、エパティーク、雛罌粟(アマポーラ)の成長、テオバルトの気持ちの変化。
読んでいくとどんどんこの世界に引き込まれていきました。
Posted by ブクログ
なかなか面白かった。戦に負けた国のお姫様が、勝った国の庶子の王子に率いられ、見投げの旅に出る話。はじめは王子・テオのお姫様・エパティークへの批判が的はずれで気持ちが冷めかかった。城の中で蝶よ花よと愛でられ外交の道具として育てられてきたお姫様に、世の中を知らない政治を知らないと責めるのは的はずれでしょ。父親の政治の責任を娘に求めてどうする。が、エレンが登場してからラストまでは悪くなかった。妹姫・ロザリーの性格には賛否両論ありそう。周りの侍従の裏表が分からなかったのは子供だったからとしても、妹のことさえ分からなかったなんて、お兄ちゃんの観察眼は甘すぎじゃない?