あらすじ
「週刊文春」の名物対談「阿川佐和子のこの人に会いたい」が、連載900回を超えた。20年間で取材した各界著名人は1000人近い。が、未だにインタビューに苦手意識があるというアガワ。なぜ相手の本音を引き出すことができるのか? 本書では、数々の失敗から会得した「『分かります』と安易に言わない」「『たとえば?』『具体的には?』は話を掘り下げるのに有効」「なぐさめの言葉は2秒後に」などの“秘訣”を、インタビュー時のエピソードとともに初披露する!
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Posted by ブクログ
「もし人が、「常に同じもの。常に最上級のもの」を、演奏や舞台や料理に望むなら、それはコンピューターやロボットに任せればいいはずです。そんなことを誰も望まないのは、もちろん技の魅力もあるでしょうけれど、それより以前に、うつろいやすい人間の本質を味わいたいからです。」
実家の近くのローソンのおにぎりが手作りで本当においしいんだけど、昨日はしょっぱくて、でも手作りだからなることだよなと思って嬉しかったことを思い出した。
結構しょっぱかったから次買うかは分からんなと思ったけど、
「なぜなら、次に行ったときは、きっともっとまた違う味に出会えると思うからです。」
たしかに!またしょっぱいのかどうか確かめなきゃだよな
「そのときの経験によって、私はこんな喩えを思いつきました。すなわち、人は皆、三百六十度の球体で、それぞれの角度に異なる性格を持っていて、相手によってその都度、向ける角度を調節しているのではないか。学生時代の友達には北北西の方角を向けるかもしれないけれど、恋人の前では南南西の方角に自分をさらけ出している。どちらも本人なのだが、相手の目には片方が「その人らしくない」と見えてしまいます。」
「もちろん、聞き手が一言一句をもれなく聞くことは不可能です。耳と脳が相手の言葉を取捨選択し、しかもそれぞれの聞き手の取捨選択する部分が異なるから、人間の組み合わせによって違った会話の面白みに繋がるのです。」
本当に本当に新書としてじゃなくエッセイとして面白い
このかたの本を読むたび思うけど、本当に魅力的な人なんだろうな
Posted by ブクログ
聞く力―心をひらく35のヒント
今ではインタビュー番組まで持っておられる阿川さんの苦労から学んだノウハウ集です。
テレビや雑誌のインタビューアーとして、はじめは鋭い突っ込みをいれるべく精進していた女史が、途中から「思わずはなしちゃう」ようなインタビューアーにりたいと方向転換した部分が興味深かったです。
あいずちのうちかたや合いの手の入れ方、目線の高さや服装、プリスタディのコツなどなど、いろいろと勉強になりました。
新書のベストセラーでは、あまり感心するものに出会っていなかったので敬遠していましたが、今回はカミサンが読んだからあげるということで手にとって良かったと思います。さすがに「叱られる力」まで買って読むかは?ですが。
竹蔵