あらすじ
世界中の脳科学のエビデンスを自分の脳で実験。
医師が実践する脳のコンディションを整える方法。
「昔に比べ、仕事の処理能力が落ちた」
「なんとなく、毎日楽しくない」
「最近、イライラすることが増えた」
その悩みは、仕事のやり方に問題があるせいでも、
あなたが落ち込んでいるせいでも、
あなたを怒らせる人のせいでも、ありません。
ただ、「脳のコンディションが悪い」だけ。
この本では脳のコンディションを整えて
仕事のパフォーマンスや
日々の幸福度を上げる方法をお伝えします。
その方法はすべて医師である著者が
自分の脳で実験したものです。
きっかけは、自身の脳手術による後遺症に立ち向かうためでした。
医学知識、経験、ネットワークを総動員して
「脳のコンディションを整える」という100個ほどのエビデンスを集め
自分の脳を実験台にスタート。
◎科学的に裏付けられた「ストレス解消法」
◎脳を若返らせるのに効果的な「運動法」
◎やる気をもたらす“自分が主人公と思って過ごす”「マインド術」
◉幸せホルモンのオキシトシンを効果的に出す「人づき合いの方法」
など、本当に効果があった方法をこの1冊にまとめ上げました。
実践した結果、
◎判断がいままでよりも早くなった
◎週の半ばころには体が疲れてしまう……がなくなった
◎片頭痛が出なくなった
◎苦戦していた語学学習も新しい言葉がすんなりと入ってきた
という、“バージョンアップした自分”になって
見事、仕事復帰をかなえたのです。
特別付録として巻末に
脳のアンチエイジングや幸せホルモンを増やす方法
「2週間で脳のコンディションを改善する!」アクションシート付き。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
医師である著者が30代で突然脳腫瘍を患い、手術・放射線治療後から気分障害、集中力低下、頭痛など脳の後遺症に悩まされます。
そこで「脳のコンディションを整える」というエビデンスを集めて一年間実践してみて、実行のしやすさや効果を記録し、判定していき、こうして1冊にまとめて本となりました。
これは脳に関する病気の後遺症改善だけでなく認知症予防などにも活用できるとのことです。
脳にいいことについて書かれた本はたくさんあるけれど、実際に自分自身で試して改善がみられ、効果があることについて書かれたものなので、本当に納得できるし、取り入れ方がわかりやすいです。
素晴らしい!
わかっていてもなかなか行動にうつせなかったり、習慣化できなかったりするけれど、著者がおっしゃるように、大切なのは
「『脳のコンディションを整える』という姿勢をもち、取捨選択し、自分に合った方法を見つけることです。」
という言葉に励まされます。
どんどん新しいことに挑戦したり、日々「ドーパミン及びオキシトシンの両方に働きかける『種まきをする』」ことを心がけていきたいです。
Posted by ブクログ
30代で脳腫瘍の後遺症に悩まされた医師が、自身の体を使って脳に良いことを試した結果をまとめた本。医学の専門家でもあり、患者としての実体験にも基づいているので、説得力があり面白かった。
・脳の3つの機能は
①決定・遂行(物事の判断・進行)
②社会的認知(他者との関わり)
③主観的幸福感(感情)
・3大幸せホルモンは
①セロトニン(ストレス、睡眠不足、日照不足で減る)
②オキシトシン(繋がり、愛)
③ドーパミン(勝利、達成。脳の報酬系回路と結びついているので、使い方を間違えると中毒性、依存性あり)短期的に気が晴れるアルコール、ギャンブルなどは興奮はもたらすが満足感はもたらさない。
・コルチゾール=ストレスや緊張で放出されるホルモン
・海馬=記憶の中枢。ストレス反応を抑制する役割。感情を暴走させないブレーキ。コルチゾールにさらされると萎縮する。
・科学的に裏付けられたストレス解消法はセロトニン、オキシトシンを出すもの。
散歩、エクササイズ、読書、音楽、家族や友人との時間、瞑想、絵画を描いたり鑑賞したりクリエイティブな時間
・一日2-5時間の自分時間があるとストレスは減る
・若さの秘訣は新しい刺激を脳に与え続けること。これまでやったことがなく、考える力が試されること。
・デフォルトモードネットワーク=関係ないことをしている時にアイデアが浮かぶ。特にジョギングや散歩。
・一日8時間以上座っていると記憶を司る脳の領域(内側側頭葉)が縮む。
・緑がある所に30分いるだけでポジティブになる。
・ぼんやり過ごしても幸せは感じない。目的・目標が必要。未来につながるアクションの種まきをする。
・種をまいても目が出るのは2割くらい(パレート最適)。まく種の数が大事。
Posted by ブクログ
人生に目標がある人は死亡率が15%も低かったそう。生活習慣病の罹患率も低かった。普段から目的意識を持つことがアルツハイマー型認知症のダメージから脳を守るのに役立つと言う研究もあるらしい。ぼんやり過ごしていては幸せを感じない。今起こっていることに頭を使っていない。時間は幸せホルモンの分泌を妨げ、幸せでない気持ちに大きく関わっていることがわかっている。筆者が実際に試したことを書いているので説得力があり分かりやすかった。毎日将来に向けての種まきをするというのが一番面白かった。自発的に変化を起こすための行動をとる。仕事につながるメールを出したり、色を探したりしていた。孤独は、大量のタバコや飲酒と同レベル。孤独は認知症の発症率を8倍にし死亡率を30%高める。怖い。脳科学的には親しい友人は2人居れば良い。あと興味深かったのは知らない人と一言でも会話を交わす事が役立つこと。1階の笑顔はチョコレート万2000本分の幸せの効果すごい。脳のコンディションを整えると言う事は、ノウハウではなく、姿勢。
一日2時間、朝5時間未満の自分時間でストレスを回避すると言うのも興味深かった。1日5時間以上あると、自分の人生に対する目的意識が持ちにくくなるらしい。
Posted by ブクログ
36歳で脳腫瘍となってしまった医師が、術前よりパワーアップして社会復帰するため、「脳のコンディションを整える」という100個ほどのエビデンスを集めて自分自身を実験台としたもの。ストレス・運動・人付き合いなど、身の回りのことを少しずつ気を付けていくのが重要なんだなと気づかされます。タイトルから「100種類の方法を片っ端から試していく」という内容かと思ったら違ってました 笑。
Posted by ブクログ
医師であり、患者として脳手術の後遺症の改善等で試した脳にいいことが紹介されていました。
【参考になったこと】
大気汚染や騒音は気づかないうちに脳に影響
手や指先を動かすことで、脳の血流量が多くなり、認知症予防等に効果がある。
長時間座ったままで過ごせば、運動効果は台無し。1時間毎に2%、1日8時間以上座っていると8%死亡率が上昇。1日9時間以上立つ。
語学を学ぶと脳が活発になり、語学が苦手であるほどその効果は高い。
週150分の有酸素運動(早歩き等)で脳の破壊を食い止める。
人生に目標がある人は死亡率が15%も低い。
孤独は認知症の発生率を8倍にし、死亡率を30%高める。2人の親しい友人(ひとりは配偶者等でもよい)、そしてその他の広く緩いつながりがあればよい。
Posted by ブクログ
オーディブルで聴いたもの。
著者の経験が数多く書いてあり、体、精神、健康にいいことが何なのかが改めてまとまっているイメージ。
特に新しいことは書いていないが、これまでの本で言われていたことと同様の内容が書いてあり、より信憑性を保つことができた。
Posted by ブクログ
脳にいいことを、医師である著者が試して、その経験をまとめた本。
よくある、セロトニン、オキシトシン、ドーパミンの三大幸せホルモンを生活習慣や行動でコントロールしましょうのお話。
中身は全部どこかで聞いたことある話で、新しさはないものの、他の本にも書いてあることだからこそ適当なことは言っていないのだろうという印象。
とりあえず詳しい根拠とかいらないから、やるべき行動を知りたいというときにいいかもしれません。
医師の口から、合う合わないあるよねって語られるところに好感が持てます。私も感謝の日記はやってられる気がしません。
Posted by ブクログ
ドーパミン,セロトニン,オキシトシンの3大ホルモンが重要
脳の老化を防ぐには,ルーティンではない刺激が必要
孤独は良くない
排気ガスや騒音も知らぬ間に脳にダメージを与えている
ドーパミンは,依存ではなく,目標達成のために,賢くコントロールする
Posted by ブクログ
脳腫瘍になり、脳機能の低下を実感した著者(医師)が、よりアップデートされた自分として復活するために自身で試した方法論を記した本。
大半の内容は他でも見たものだな、と思いましたが、ハッとする内容もありました。例えば自分時間が長すぎてもダメ、というのはあまり意識していなかったけど腑に落ちるところがあります。
また、『脳のコンディションを整えるのはノウハウではなく姿勢、テクニックではなく考え方』というのは今後の基本姿勢として肝に銘じたい言葉です。
Posted by ブクログ
医師である著者が、実際に試した「脳にいいこと」の効果が記されている。エビデンスと経験の両面に触れながら、平易な表現で理解しやすい文章で表現されている。
全体的に構成がややわかりづらく、「急になんのはなし?」となった箇所はいくつかあった。
また経験とエビデンス、どちらにも触れているが中途半端な印象もあり、ボリュームは軽め。
読み物としては充分に面白いと感じました。