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Posted by ブクログ
濱嘉之、警視庁情報官シリーズ4巻目。
ハニートラップにかかってしまった黒田は、ようやく新たな恋人を見つけ、ハワイでバカンス中。
そこで、恋人の遥香が暴力団幹部、極盛会組長、宝田が愛人とプールサイドにいるところを見つける。
宝田は、肝硬変を患い、アメリカの病院で臓器移植手術を受け、静養中だった。
しかし、アメリカに入国禁止になっている宝田がなぜ、アメリカに入国できたのか?これには何かある。と感じた黒田は、アメリカに捜査員を派遣し、移植手術を行っている病院を秘密裏に調べると、臓器がフィリピン経由で調達されていることが分かった。
黒田はマニラに向かい、捜査を行い、臓器密売ルートが中国からつながっていることを突き止める。
帰国後、何者かにマークされているのを感じ、慎重に行動するが、一瞬のスキをついて拉致されてしまう。
臓器移植の甘い蜜に群がるのは誰なのか?
最後には、一斉検挙になってしまうが。
Posted by ブクログ
恋人とハワイを訪れていた黒田は消息不明となっていたヤクザの宝田を見かける。
彼がパスポートを使い海外に行けないはずなのに...
その裏になにかあると感じ取った黒田は調査を始める。
臓器密売や不法就労者の売春など新聞で読んだ事件が絡まっていて、フィクションなのにノンフィクションのわような感覚。
Posted by ブクログ
シリーズ4作目。警察小説の中でも「刑事」ものより、「情報」・「公安」ものが好きなワタクシでして、特に濱嘉之の作品にはどっぷりつかっちゃってます(麻生幾なんかも好きだけどね)。
1作目の「シークレットオフィサー」は「警察組織」の説明が長ったらしくて、微妙だったんだけど、シリーズが回を増すごとに面白くなってったわー。
さて、今回は「ブラックドナー」って言っている以上、「臓器売買」がテーマなんだけど、そんなかでも「昨今の日本を取り巻く対外関係」(要は近隣諸国から、カモられてる)が扱われていて、すごく興味深い。作者なりの、今の日本に対する不満というか、「こうあって欲しい」ってのが出てるんですよね。
夢中になって読んだので、1日で読破。
ただ、☆4つにしているのは、終盤で人名を明らかに間違えているからです(←致命的!)。校閲しっかりしろってことで、☆を一個引いておきました。