あらすじ
徳川四代将軍家綱の治世、ある「プロジェクト」が立ちあがる。即ち、日本独自の暦を作り上げること。当時使われていた暦・宣明暦は正確さを失い、ずれが生じ始めていた。改暦の実行者として選ばれたのは渋川春海。碁打ちの名門に生まれた春海は己の境遇に飽き、算術に生き甲斐を見出していた。彼と「天」との壮絶な勝負が今、幕開く――。日本文化を変えた大計画をみずみずしくも重厚に描いた傑作時代小説。第7回本屋大賞受賞作。 ※本書は2012年5月に発売された角川文庫版『天地明察』を底本に電子書籍化したものです。
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Posted by ブクログ
とても面白かったです。
春海が算術に対して真摯に向き合う部分に感銘を受けましたし、北極出地で初めて天地明察という言葉が出たときは震えました。
これから下巻でどのような話の展開になっていくのか楽しみです。
「誤謬もまた答えの一部である。誤謬が増えていけばいくほど、辿り着くべき正答の輪郭が浮かび上がってくる」という言葉も心に響きました。
自分も誤謬を恐れて動けないこともあるので
この言葉を大切にしていきたいです。
Posted by ブクログ
算術の世界がこんなにも楽しく感じるのは、正直意外過ぎました。塾で、神社で…いろんなところで問題を出し合い、解き合う。「失敗を恐れてはいけない」この言葉が胸に響く。だからこそ、解けたときの「明察」って気持ち良いのだろうな。学生時代に、この本に出会えていたら、数学に対しての意識が少しは変わっていたかもしれないと思うと惜しい。この算術が、これからどう関わってくるのか…楽しみです。
Posted by ブクログ
関がもっと早く改暦に関わってくれたらうまく行ったのかな。江戸時代はいろいろ面倒な人間関係ある中、最後通したのが見事だった。若い頃じゃうまく行かなかったろうな。改暦の重要さはピンとは来ないが当時、吉凶を占う元にもなってたから重要なんだろうな。囲碁命の道策のキャラもいい。こんてんぎをえんに抱かせるところよかった。夢が叶う直前に過去のつながりを思い出すシーンもよかった。
Posted by ブクログ
歴史小説だから読めるか心配だったけどキャラクターが立っててするする読めました!
伊藤さんと建部さんが観測中に二人ではしゃいでる場面と春海さんが二回目に貼り出した問いに明察と書く場面が気に入ってます。
下巻も楽しみ