あらすじ
オルレアンの戦いから二年。田舎町の守備隊長となったピエールのもとに、ある密令が届く。英国の捕虜になり、魔女裁判にかけられたジャンヌ・ダルクを救出せよ――。愛する女のため、ピエールは独り敵地深く潜入する。ルーアンの牢獄で再会した二人。だが、ジャンヌの火刑執行まで残された時間はあと一日……。傭兵と聖女の運命的愛を描く歴史ロマン、堂々の大団円。
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Posted by ブクログ
「双頭の鷲」から続けて読んだ。
上巻はいい感じに引っ張って終わって、下巻は「え、こんな感じになっちゃうの?」と一回残念な感じになりつつも、盛り返してきて、でもやっぱりなんか終わりの方は期待感に欠けたというか…。
おもしろいけど、僕は最後の方がちょっと残念だった。
Posted by ブクログ
ラピュセル救出からの二人旅、そして伝説へ。下巻はジャンヌダルクの物語というよりも、ラピュセルという鎧から解放された女と元傭兵現街人の男の物語だった。ジャンヌが死ななくて良かった。中世ヨーロッパの風俗に忠実に、当時の世界観を損なわず、それでいて男女の物語であるところが面白い。そもそも処女崇拝という無茶苦茶な宗教思想はどこから生まれたのだろう。戦乱の世の中で女が生きていくために、それほど足枷になるものもなかろう。