あらすじ
「なあ青凪、俺を好きになってよ」
高校で寮生活をする宇佐美は、ルームメイトで親友の青凪に密かに想いを寄せている。
青凪は明るく大らかな性格で、宇佐美が誰にも言えない秘密を抱えて悩んでいた時に
励ましてもらって以来、『特別』になった。
しかし、青凪には最近初めての彼女ができ、隣にいる宇佐美は心がざわついて仕方がない。
この気持ちに気付いてほしい、でも関係を壊したくない…
そんな複雑な感情の狭間で揺らぐ宇佐美だが、
彼女が青凪の腕にある先天性の大きな痣を気にしていることを知り――?
★マイクロコンテンツ版配信時のカラーを完全収録!!
こんなにリアルで繊細で胸いっぱいのまっすぐに突き刺さるピュアな恋愛ってありますか?
BLのよいところは誰よりも誠実に彼らの中身にむき合い、誰よりも一途に思い続けることなんですが、これには、そのすべてが詰まっている!!
ノンケ受に彼女がいることからスタートするという、マジで普通の高校生みのある設定から「いったいどうやってくっつくんだ…!?」と不安になりながらも
日常生活をすごしながら、少しずつお互いを知り、お互いの心の傷に向き合うことで、互いの大切さを知りひかれあっていく…この一番おいしい過程が
繊細で美しくて、ドラマティックな展開じゃないのに胸に温かさが広がって……。
ラストの告白シーンは涙腺崩壊間違いなし、今この感想を書きながら私は大号泣しています。。。
感情タグBEST3
切なくて優しいお話。
先生の描くキャラクターは、みんな何かを抱えていて、それをどうにか消化しようともがいている姿が尊い。
今作は、腕に青あざのある青凪と寮の同室でクローゼットゲイの宇佐美。顧問に失恋した事を慰めてくれる青凪の事が気になる宇佐美だが、青凪には彼女がいて。その彼女のSNSや言動から、青凪の腕の青あざを気にしている事に苛立つ。
青凪が好きだけど、彼女に青凪を傷つけないで欲しいと頭を下げる宇佐美も、世間体を気にして青あざを隠した方がいいと思っている彼女も、彼女の為に青あざを隠すようになる青凪も、みんな優しい。誰も悪くないけど少しずつ傷つけあってしまうのが哀しい。
優しい2人のお話。
高校生の恋ってほんと大人になってないのでほんと複雑に思っちゃう年頃で。宇佐美の片想いの描かれるところがキュンってなった。彼女のSNSを粗探ししたり。でもアザってそんな気になります?高校生はなるんか。。。宇佐美君ってすっごく思いやりあって良い子。よく頑張ったよ。
すごくピュアで爽やかな、そしてその中にいろいろな悩みや葛藤を持ちながらそれを消化していく2人が眩しかったです。あの彼女も結果的にはいい子なんですよね。きっとこの会から学んだことも多かったのでは、と思います。にしても、宇佐美くを、も青凪くんも両思いになったあとさらに可愛さを増してました!癒されました。
少しの切なさとあたたかさ
好きな人のことを、ただ好きでなく本当に大切に思えるとか。そんな風に思えるのいいですね。少し切なくてあたたかい、すてきな作品です。
清らかな水のように沁み渡る作品
ひたむきで、まっすぐで、優しくて、胸がいっぱいになりました。
それは、静かで穏やかな優しさなのですが、その優しさの裏にある心を、互いに受け取り合い、そんな優しさを向けてくれる相手のことを大切にしたいという想いが、とても素敵で、いま満たされたような心地です。
優しさと温かさの余韻に浸れる作品です。
ありがとうございました。
かわいい
登場人物がみんないい子で安心して読めます。ふたりとも失恋からの次が早くない?ってかんじるけど、それまでのふたりの距離の縮め方が丁寧で自然だと思うのでいっかってなる。
匿名
ピュア
マイノリティとコンプレックスを抱えた2人だから、惹かれ合えたのかなぁ。
少しずつキョリを縮めていく様が、リアルでドキドキします!
高校生同士のピュアな感じがとっても良いです!
作者買い。先生の他のBLに比べてそんなにドラマチックじゃないがあるのものは青春らしくて、評定のある丁寧な尊さがまた輝く。丁度もっと二人を見たくて、続編決定が嬉しい。
描き下ろし...幸せがつまんだ。最後の犬たちの表現が完璧すぎる。