あらすじ
広大な干拓地と水平線が広がる町に暮す中学生のシュウジは、寡黙な父と気弱な母、地元有数の進学校に通う兄の四人家族だった。教会に顔をだしながら陸上に励むシュウジ。が、町に一大リゾートの開発計画が持ち上がり、優秀だったはずの兄が犯したある犯罪をきっかけに、シュウジ一家はたちまち苦難の道へと追い込まれる……。十五歳の少年が背負った苛烈な運命を描く奇跡の衝撃作!
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Posted by ブクログ
「ひとり」で過ごすおまえは、意外とおしゃべりな少年だった。
仲間が欲しいのに誰もいない「ひとり」が、「孤立」。
「ひとり」でいるのが寂しい「ひとり」が、「孤独」。
誇りのある「ひとり」が、「孤高」。
「死ぬぞ」と脅すのは、「殺すぞ」と脅すのより、ずっとリアルだ。
Posted by ブクログ
正直あらすじを見た感想は「よくありそうだなー」でした。家族の中の誰かが不祥事を起こしてそこからトントン拍子で物語が暗い方向に、的な
読み終えた後、ため息が出ました。いい意味で。重くてじっとりするような余韻が残る、この読後感が好きなんだよなー。これだから胸糞は辞められない。
表現の一つ一つが生々しくて読んでてどんよりぐったりしてきます、こっちまで穴ぼこ空いてるみたいな目になりそう。それぐらい、思ったよりもずっとずっと暗いお話でした。
学校でも家庭でもトップでい続けた兄が挫折してどんどん堕ちてぶっ壊れていく様は読んでてキツい、、、自分の弱さを隠すようにひょうきんに振る舞うてつおも見ててとても痛々しい
そんな終始どんよりした雰囲気の中でも、えりの孤高さがより際立って輝かしく感じます。「あんた達、皆大嫌い。赤犬、ひとりじゃなくてもいいんだよ。」のシーンはスカッとしました。
下巻もほんと救いのない展開です
Posted by ブクログ
まだ上巻なので、おもしろいかどうかはわかりません!シュウイチは予想以上に自滅し、父は失踪、母はギャンブル中毒に。シュウジは不幸だと思うけれど、達観しすぎて、感情移入もできないし。あまり描かれないけれど、母がちょっとでもシュウジを見ていたら、シュウジはこんなにもひねくれなかったのではと思いました。そして、ひたすら「おまえは」という謎の人称での文体はめちゃくちゃ好みでした。シュウジが過去を振り返っているのですよね。「現在」のシュウジと下巻で出会えるのか、楽しみにしています。全体的に仄暗くて好きです。