【感想・ネタバレ】若きウェルテルの悩みのレビュー

あらすじ

親友のいいなずけロッテに対するウェルテルのひたむきな愛とその破局を描いたこの書簡体小説には、若きゲーテが味わった青春の情感と陶酔、不安と絶望が類まれな抒情の言葉をもって吐露されている。晩年、詩人は「もし生涯に『ウェルテル』が自分のために書かれたと感じるような時期がないなら、その人は不幸だ」と語った。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

何だこの……、ああー……、言葉が上手く出ないけどすげーよかった。
いつまでも心に残る作品。

『編者より読者へ』という部分はあとがきかと思いきや、ド本編でしたね。読み飛ばしてはなるまいね。
その『編者より〜』のところの怒涛の……よさ!
ウェルテルは憂鬱から解放されて、不思議なほどに希望で艶めいていた。この作品はメリーバッドエンドの金字塔だ。
ロッテ側からの心理描写が入るのが最高だ。ズルい女よ! でも好きだ! ロッテが埃を拭いた銃でなら自害するのも悪くないかも……いやいや。そんなことはない。
『編者より〜』の前まではウェルテルからの手紙という形だったのが、このパートから第三者目線になるのがまたいいね! ああ〜ウェルテルは狂っちゃったんだ、読者がついていけないところまでいってしまったんだ! じわじわ、丁寧に、シんでいくのがたまらない。

鬱(うつ)くしい本だ。これを私は今まで読んでいなかったのか、と思った。

ウェルテルのさいごは私の中に深い印象を残した。彼はだいぶアカン感じになって、手の施しようがないと言われているのに、肺はまだ少し動いて鳴っていたり、呼吸はまだ続いてたりするところがいい……。「ウェルテルは本当は生きようとしているんだ」って気がしたんだ……私は……。少なくとも彼の体は生きようとしていた。

ウェルテルの問題は、やっぱり依存先が少ないことだったんだろうかな。ロッテ、ロッテとしか言えなくなっちゃって、絵のことも全然言わなくなっちゃうし。ロッテと結ばれることがすべてになっちゃった。
ロッテもウェルテルに固執しちゃってたし。ロッテも依存先が少なかったのかなぁ。

余談。
「むかしは吸取紙の代わりに砂を使った」と訳注にはあったが。吸い取り紙とは、便箋についた余分なインクを吸い取る用の紙らしいですね。この訳が出た当初は、吸い取り紙はごく一般的なものだったんでしょうか。興味深い。
七月二十六日の、「これからは私にくださる手紙には、吸取り用の砂を撒かないでください。今日はいそいで唇にあてたところが、歯がじゃりじゃりといたしました」が好きでした。「じゃりじゃりといたす」って文がラフなんだか丁寧なんだか分からなくて、そこもよかった。

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2026年09月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

若きウェルテルの悩み」が自分だけのために書かれたように思う時期が一生のうちになかったら、それは不幸なことだといわなければならない…

愛の描写が激烈

現代版ポエマー?

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2022年07月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この本で見られる形の失恋は確かに誰しも経験したことがあるかもしれませんね。
しかし最後の解説でこの本がブームになったことで自殺者が増えてしまったと知ったとき恐ろしい本だなと思いました。
元気じゃないと読んではいけない本です。

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2023年05月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

美しい自然の描写や村の人々の生活がのどかでよかった
人の婚約者に惚れてここまで悲劇の人間ぶることある?ってなるくらい仰々しい表現で恋の喜びと苦しみと破滅が書かれてて凡人には共感できる感情の動き幅じゃなくておもしろい
恋愛に、というよりも、恋愛についての自分の思考に振り回されて自滅していく様子が秀抜
タイトルに採用されるのも納得の悩み具合だと思う

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2023年05月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ウェルテルはロッテに恋するが、彼女には婚約者がいる。それでも構わぬと友人として交際を始め、彼女を崇拝し、やがては自分が婚約者/夫たり得たらと空想し、それが叶わぬと知り悩み、絶望して、ついには自殺する。
本書はウェルテルが友人に送った書簡の体裁を取っている。そのため読者が知れるのはあくまでウェルテルの内面だけだ。彼がいくら心の底からロッテに惚れ、愛の言葉を紡ごうとも、当の本人には伝わらない。自分たちは相思相愛だと主張するが、ロッテに確認する術は無い。あまりに一方的だ。
ロッテに対して執着同然の恋心を抱いたウェルテルの破滅は、彼女への“呪い”になってしまったと自分は解釈する。「自分が彼を追い詰めてしまったのではないか?」という疑念・自責は消えないだろう。片想い、それも相手側にもある程度察せられているような片想いは、過ぎると災いでしかないのだろう。

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2023年01月29日

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