あらすじ
「高さを出す事、隙間を埋める事。丸い形も歪な形も、型に入れば同じ事」レイニーは一日一善をモットーにする弁当屋であり、実は謹慎中の『神』。戦争を引き起こした罰を受け、今は人間として生活している。相棒ニワトリのチュンちゃんに、歌手を夢見る同居人のダリア、弁当を買ってくれるお城勤めのライラック。様々な者と共にレイニーは生きる。かつて邪神と呼ばれた彼女が生きる理由は今のところ‥‥『明日の弁当のおかずを考える事』である。
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某SNSでちょっとずつ読んでいたのですが、これがとても面白く、単行本が発行されるとのことですぐ作者をフォローしました!
元が神の人、という事で魔物を覇気で服従させたり、過去の神と人の物語があったり、楽しめるポイントが盛りだくさんでした!
あと絵柄がとても可愛い。
お弁当はいいね
ジャンル検索をしていて個性的なフォントに表紙、立ち読みをしてみたら神だった人?お弁当売り?
連れているニワトリが気になって筋肉質なイスになっているときには私も座りたいって思ったくらい。
神の罰ってどれくらい続くんでしょうね…
あと、卵焼きはおいしいと思う(砂糖と塩を間違えなければ…)
Posted by ブクログ
北の国では古くから信仰されている、実りと死を司るソランジュという神がいた。
しかしある日ソランジュが原因で北の国と南の国間で戦争が起きた際、
世界の創造主は罰としてソランジュに無期限の謹慎処分を言い渡した。
謹慎の間、ソランジュは一日一善をモットーとする弁当屋として生きる事にした。
ただし、おにぎりを作る事だけは苦手。
異形の神がちんまい女性として人間界で働くギャップが面白いし、
目が点と線だけで描かれた単純構図の弁当屋さんの存在感が抜群。
ロマンスも波乱も一切描かれず、
ただただ神と人間の思いの狭間で揺れるソランジュの心境をベースに
淡々と弁当漫画が描かれるのが心地よい。
かといって「料理とは、食事とは」という料理哲学が展開される訳ではないのが
息苦しくなくて読みやすい。