あらすじ
『食堂かたつむり』で「食べること」を通して、『ライオンのおやつ』で「死にむかうこと」を通して「生きること」を描いた小川糸が描き出す、3つめの「生」の物語。愛することは、生きること――苦しい環境にあり、人を信頼することをあきらめ、自分の人生すらもあきらめていた主人公が、かけがえのない人たちと出逢うことで自らの心と体を取り戻していく。勇気を出してお弁当屋さんのドアを開けたことが彼女の人生を変えていく。
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Posted by ブクログ
小川糸さんのイメージより
少し刺激が強くて、少し重かったけど
でもやっぱり
理夢人と小鳥の2人のシーンは、
小川作品の温かさが滲みでていて、ほっとする。
人の心を生かすも、殺すも人なんだなって感じる作品。
辛い思いをした人の側に
理夢人や、オジバみたいな人がいて
大きい手と美味しいご飯で引っ張りあげてくれるといいな。
Posted by ブクログ
タイトルや表紙の雰囲気と、読み始めてから出てくる「リムジン弁当」というお店の存在で
勝手な想像すぎますが、主人公はここですぐに働くようになって、そこで起きるハートフルストーリー……みたいな話かなと思っていました。
しかし小鳥の重く暗い過去、介護生活などの描写が続き…
子供は大人の都合や欲望を一方的に押し付けられてしまった時、逃れるのが難しい。理不尽さを感じました。
最終的にはパートナーと一緒に幸せな生活を手に入れてよかった。
しかし理夢人と両想いになるのが早すぎでは??とも感じました。運命的に惹かれあったということでしょうか。
理夢人は作中でわかる通り、かなり人格者であるため小鳥が惹かれるのもわかるのですが
理夢人が小鳥に最初に惹かれた要素がわからずピンと来なかったです。
性的欲求は人を傷つけることもある一方、愛を伴って接することで素晴らしい行為にもなる。
また、働くことは相手に喜んでもらうこと、それを広げていくことが幸せにつながる。
他人に愛を持って接していきたいと思わされる作品でした。
Posted by ブクログ
小川糸さんの作品は随分前ですが「食堂かたつむり」に続いて2作目。かたつむりを読んだ時も感じましたが独特のテンション感がある気がします。
主人公の生い立ちの割には、リムジンさんに心を開くのが早くないか?と思いましたが、今まで恋をしていなかったらなおさら、おちるように夢中に恋をしてしまうものかもな〜とも。
美船ちゃんやコジマさんとの関係性がよかった。
コジマさんとの始まりはちょっと現実で言ったらありえない気もしましたが、主人公的に結果得られるものが多かったしそのおかげでリムジンさんとも出会えたので。
コジマさんのことを「お父さん」と呼べないことに後悔したり、その前は美船ちゃんに好きと伝えられなくて後悔したり。
一度大きな後悔があってもまた繰り返してしまう感じはリアルだなと思いました。
リムジンさんには伝えられますように。
そしてそういった後悔をできるだけしないように、周りにいる人を大事にしたいと思えました。
正直、独特なテンション感が自分的にはあんまり合わないなと思う作品でした。スピリチュアルっぽさや性の話が少しくどい感じは好みが分かれるかも。
お話としてはおもしろかったです!
Posted by ブクログ
一万円選書の一冊。
元々『ライオンのおやつ』も読みたいな〜と思っていたのでちょうど良かった。
小鳥は人生どうでもよい、生まれてくるんじゃなかったと思うほど壮絶な家庭環境で育っており、お母さんの依存症によって夜眠れないような日々が続いていた。学校では居眠りしてしまって先生たちから目を付けられていたり、高校でできた唯一の親友が自殺したり、覚悟を決めて家を出て施設に入るが、酷い目にあったりして人生のドン底にいた。しかしコジマさんという方から1通の手紙が届いて、父親かもしれないということと病気になってしまって残りの人生の介護をしてほしいという依頼を受ける。その依頼を受けてコジマさんの介護を通して心穏やかな日々を過ごすことができる。コジマさん宅から帰る時に通りかかるお弁当屋さんが気になっていたが、なかなか踏み出せておらず、コジマさんが亡くなった日に思い切って入ってみて泣きながら美味しいご飯を食べる。そこで店主の理夢人に出会う。美味しいご飯を食べて本当に心の底から愛せる人と様々な愛の形を学んでいく。
かわいい表紙のくせにかなりダークな内容で前半はかなり戸惑ったが、コジマさんとの日々や理夢人との関わりで人生の意味を見出す主人公はとても強いなと思った。そして最高にしあわせと感じる日々が小鳥にも訪れること何よりもほのぼのと感じた。
三部作なので他の『食堂かたつむり』『ライオンのおやつ』も読みたいなと思った。
星は3.5⭐︎