【感想・ネタバレ】星を掬うのレビュー

あらすじ

手に掬い取れるものが、星のようにうつくしく輝きを放つものであればいい。
そのひとつに、わたしとの記憶もあったら、嬉しいな。


千鶴が夫から逃げるために向かった「さざめきハイツ」には、かつて自分を捨てた母・聖子がいた。他の同居人は、家事を完璧に担う彩子と、聖子を理想の「母」と呼び慕う恵真。
「普通」の家族関係を築けなかった者たちの奇妙な共同生活は、途中、うまくいきかけたものの、聖子の病で終わりを告げ――。
すれ違う母と娘の感動長篇。
〈解説〉夏目浩光

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

個人的マイベストです。
自分の不幸を他人のせいにしているうちは幸せになれない、ほんとにその通りだなと思いました。当時の自分と重なりグサっときました笑
母と再会した際の母の謝罪一つないあの態度は正しく彼女なりの愛だったと思います。
自分の人生、幸も不幸も自分の選択に責任を持って生きていきたいものですね

0
2025年12月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回も素敵なお話だった。
52ヘルツのくじらたちのように、全てスムーズに事が進む感じではないんだろうなとは思ってたけどやっぱり弥一が乗り込んでくるとは……しかも岡崎まで……つくづく美保の身勝手さが嫌になったけど、まあこれから色々学んで行って欲しいなって思った。
でも、千鶴も周りの人達に助けてもらうだけじゃなくて自分で自分を変えようと努力して、実際に変わって弥一にも言い返してやったところがすごくスカッとしたし、最初の千鶴と本当に別人に成長していてかっこよかった。
ほんと人とは恐ろしい生き物だと思った、本能のままに生きる人、他人を傷つけて平気な人、それから守る人、努力する人…みんな人間かあ

星を掬うって、すごく素敵なタイトル。
最後まで読むと、タイトルの意味が分かる。
素敵な作品だった〜。

0
2025年11月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

導入から、主人公・千鶴が連鎖のように散々な目にあっており、読むのが苦しいと共にもはや笑うしかない。
後半に登場する美保のありえない発言態度の数々に恵真と共に苛立ったものの、そこに千鶴は自分の姿を重ね合わせ、その視点は予想外だったので素直に千鶴の凄さを感じた。

導入も酷かったが、終盤もいかにも話のクライマックスという感じで酷いものだった。悪人はとことん、悪人で終わる。庇ってくれた母親の男気が強すぎて、身体は弱すぎて、なんともいえない終わり方となったが、結果的にはこれはこれでハッピーエンドなのだろうか。
そのクライマックスにしても、美保が反省する姿にしても、できすぎ感は否めないが話として面白かった。

恵真が千鶴を心の中でお姉ちゃん呼びし、それを承諾するやりとりに1番グッときた。

0
2026年01月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

幼少期に捨てられ、確執のある母との再会の話。

単なる再会ではなく若年性認知症を患い、徐々に過去を思い出せなくなる母に主人公の千鶴が自分が捨てられてから歩んだ人生が如何に不幸だったかを訴える姿が継続的に描かれて痛々しい。
気持ちを汲み取れる一方で、親はどこまで子の将来の責任を負うのか、と漠然と考えていたら「不幸を親のせいにしてもいいのは、せいぜい未成年の間だけだ」とか十代で整理しておけと叱る登場人物が現れてすっきり。

「家族や親って言葉を鎖にしちゃだめよ」という言葉がとても印象的。

血縁は常にポジであって欲しい。

0
2025年12月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

捨てられた娘と捨てた母の物語。
元夫のDVから逃れられない千鶴。自分を捨てた母と再会する機会ができ、それをきっかけに母親の所有するシェアハウスに逃げることになります。

自分の不幸は母親のせいだと思っていた千鶴。
「不幸を親のせいにしていいのは、せいぜいが未成年の間だけだ」と言われ、ハッとします。
自分が不幸のどん底にいると、つい、自分だけが不幸で世の中は不平等だと思ってしまいます。でも、周りをよく見ると、気付くことはたくさんあります。
親子だって別々の人間。
一見身勝手な母親でも、母親側の気持ちを読めば、その気持ちも痛いほどわかります。

娘には自分の人生を生きていってほしい。

自分の母のことを想い、自分の娘のことを想い読みました。重いテーマですが、読んでよかったです。

0
2025年11月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

苦しみと向き合いながら生き続けることの難しさが痛くて涙が出た。
主人公を含め、過去の鎖に縛られて変われない自分や、未来への不安を抱えたままどうして生きていけるのだろうと思った。序盤は私ならとっくに諦めて死ぬことを選ぶかもしれないとも思いながら読んでいた。
幸せになりたいとか、いつか救われるかもしれないとか、そういうぼんやりとした幸福への執着を捨てきれなくて、だから人間はそう簡単に死なないのだとも思った。
人並みの幸せをとっくに諦め、自分に縁のないものだと手放したつもりだったのに、私の人生の主人公であることをやめられないのだな。
「私の人生は私が最後まで支配する。」格言のような聖子の言葉で心がビリビリと虐められるようだった。
私の大切な誰かが掬った星が、できれば美しく暖かいものでありますように。

0
2025年11月18日

「小説」ランキング